ビッグイシュー363号の特集は「多様な魚とたわむれる」
毎回、特集以外の小さなコラム記事ばから紹介している僕にしては珍しく、今回は特集を紹介します。
なぜならお寿司が大好きな日本人にとって死活問題とも言える衝撃的な記事だったからです。
(もちろんお寿司が好きでない人にも読んでもらいたい記事なので読み飛ばさないでください泣)
目次
2048年には海から食用の魚が消えてしまう?
ビッグイシュー363号にこんな衝撃的な見出しが出ていましたが、調べてみると、実は今から10年以上前の2006年に科学雑誌サイエンスに掲載された論文からの引用でした。
で、実際にその論文を読んでみたんですが、完全に人間のせいでした。
このまま際限なく魚を食べ続けると、本当に食用のいなくなってしまうかも。
その原因はざっくり分けると以下の二つです。
1、人間が増えすぎていて単純に魚の消費量が増えているから
2、環境破壊によって生物多様性が失われているから
以下、簡単にですが、順に見ていきます。
1、人間が増えすぎていて単純に魚の消費量が増えているから
これはきっと誰もが気づいている問題です。
世界人口の爆発的な増加はグラフにすると、本当に衝撃的すぎて開いた口が塞がりません(↓)
もはや直角ではないか?と言いたくなるほどの急激な伸び率です。
このグラフの予測値がどれほど正確なのかはわかりません。
でも2018年時点で80億人に迫る勢いであることは間違いないので、このまま倍々ゲームを続けていけば遠からず100億人を突破するでしょう。
こんな急なグラフを描く人間の食欲を魚たちの自然交配だけで賄えるわけがありません。
絶対に需要が供給を上回ります。
じゃあ養殖で増やせばいいじゃないかと思われるかもしれませんが、実は養殖ってコスパ悪いんですよ。
大規模に養殖すればどんどん儲かるほど甘い世界でもないようで、
大量の養殖を行おうとして人口餌をたくさん巻く
↓
人口餌で海が汚染されて赤潮が発生
↓
魚が全て死亡
なんて悲惨なケースも実際に起こっているそうです。
魚の量を増やすのではなく、人間が食べる魚の量を減らすというアプローチをしないと、本当に近い将来、食用の魚は絶滅してしまうかもしれません。
2、環境破壊によって生物多様性が失われているから
これは色々な要素が複雑に絡み合っていることによって起こる問題です。
一言で言うなら、「ドミノ倒し」みたいな感じですね。
要は、小さな変化が重なりあって、取り返しのつかないような大きな変化を起こしてしまうということです。
バタフライエフェクトなんて言ったりもしますよね。(ブラジルで蝶が羽ばたいたことによって地球の裏側で台風が起きるとかそんな意味だったと思います)
論文のよると、人間による様々な環境破壊が積み重なって、海の環境を致命的に破壊し、魚が生活できない状態になってしまうんだそうです。
森林破壊によって森の保水力が落ちる
↓
海に流れる水の質が落ちる
おそらくこういった負の変化の積み重ねなんだろうと思います。
地球は巨大な循環システムなので、どこか一つ壊すと、必ず別のどこかに不具合が出てきます。
野菜の種子の94%が20世紀中に消滅したという記事を紹介しましたが、それも人間が引き起こした負の変化の一つで、2048年の魚の消滅にもどこかで繋がっているはずです。
本当に魚が2048年にいなくなってしまうのかはわかりません。
でもいなくなってからでは遅いので、環境を守る活動をやっていかないといけないなあと考えさせられました。
プラスチックビニールの製造禁止のような国レベルの働きかけが最も効果的だと思いますが、まずは買い物袋を持参するところからですかね。
買い物袋は持っているのに持っていくのを忘れてしまうことがあるので、対策を考えなければ!
そんな小さなことを考えた今日この頃でした(笑)
ビッグイシューを売っている場所やその他の詳しい情報は公式ホームページから確認できます。また、ビッグイシュー基金を通して寄付を行うことも可能です。興味のある方は以下の公式サイトを確認してみください。
ではまた
周登
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