ビッグイシュー372号で一番気になった話題は「通信弱者」でした。
経済弱者、交通弱者、情報弱者など世の中には様々な弱者がいますが、通信弱者という言葉は初めて聞きました。
通信力が弱い人のことだから、通信網の整っていない地域に住んでいる人たちのことかなあと思いましたが、実際は全然違っていてびっくり!
通信弱者とは、通信手段を持っていない人たちのことだったんです。
格安SIMを買えば月々数百円で携帯電話を使える時代なのに通信手段を持っていない人がいるなんて想像しづらい、、、
一体どうして通信弱者になってしまったんでしょうか?
目次
知らないうちにブラックリストに登録されてしまっていた?
小説やドラマなどで耳にすることがあるブラックリスト
破産したり、長期間に渡って滞納したりといったお金に関するトラブルを抱えた人が気がつかないうちに登録されてしまう魔のリストですね。破産まで行かなくても、数ヶ月の携帯電話料金の未納など少額の滞納でもブラックリスト入ってしまうのが怖いです。
(古い情報ですが)2014年時点でブラックリストの登録者数は275万件。この時点で3年で3倍に増えていました。今はもっと多くの人がブラックリストに登録されているはずです。
ビッグイシュー372号の誌面で紹介されていた酷いケースでは、知人に携帯電話を貸していたが料金を支払ってもらえず、気づいた時には自分がブラックリストに入れられていたなんて話もありました。275万件のうち、何%かはこういった本人の責にするのは酷なケースも混ざっているんでしょうね。
一度ブラックリストに名前が載ってしまうと消すのは大変で、仮に消してもらえたとしても信用力に傷がついてしまうことは避けられないはず。できることなら誰もブラックリストには乗りたくないですよね。
ブラックリストに入ってしまうとどうなるの?
ブラックリストに登録されてしまうと、クレジットカードが発行できなくなったり、ローンが組めなくなったりします。
別にローンを組めなくても大きな買い物をしなければいいだけなので生活に困るわけではないです。クレジットがないなら現金払いすればいいです。
でも携帯電話の契約ができなくなるのは痛いです。
携帯電話の契約ができない(つまり個人の連絡先がない)と住居の契約もできず、住所不定の人は就職することもままなりませんから。
定職につけないと日雇い労働するしかありません。そして一旦日雇い労働を始めると、そこから抜け出すのはとても難しいです。
携帯電話の契約さえできるようにしてあげれば、住居を契約できるし、定職につくチャンスが生まれます。
定職について経済状況が安定すればブラックリストから抜け出すこともできます。
ブラックリストから抜け出すためにお金を稼ぐ必要がありますが、お金を稼ぐためにはまずブラックリストから抜け出さないといけないという矛盾が生じているわけです。
そこに目をつけた救世主がいました!
ブラックリスト登録者に携帯電話を貸し出す「一般社団法人リスタート」
「一般社団法人リスタート」は元々携帯電話のレンタル会社を経営していた方が始めた団体で、ブラックリスト登録者向けに月額固定料金の携帯電話を貸し出すサービスを提供しています。
ブラックリストに登録されているからといって、まったく支払い能力がないわけではありません。通信手段を持てない通信弱者だから定職につけず、お金のやりくりに困っているのです。
リスタートは2019年10月に立ち上がったばかりの新しい団体ですが、すでに関東の約40の自治体と連携して通信弱者のサポートを行なっています。
全国展開もすでに視野に入っていて、いかに通信弱者向けの携帯電話レンタルサービスが社会から求められているのかが感じられます。
ぜひこれからどんどんサービス拡大を進めていって欲しいです!
興味のある方はリスタートの公式ホームページから詳細をご確認ください。
ビッグイシューを売っている場所やその他の詳しい情報は公式ホームページから確認できます。また、ビッグイシュー基金を通して寄付を行うことも可能です。興味のある方は以下の公式サイトを確認してみください。
ではまた
周登
コメントを残す