2019年5月、約30年続いた平成が幕を閉じ、令和という新しい時代を迎えました。2019年は平成最後の〇〇、令和最初の〇〇だらけの騒がしい年でしたね(笑)
個人的に印象深かったのはれいわ新選組から重度障害を持つ議員が当選したことです。これは令和初を飛び越えて日本初の快挙なのかな。チューブをつなぎ、車椅子にのり、介助者とともに国会に乗り込む姿は強烈に頭に残っています。
重度障害を持っていてまともに働けるのか?
そう思われがちですが彼らの活躍を見ていると「重度障害者だからこそできる仕事」もあるんだと気づかされます。
ビッグイシュー374号で重度障害議員についてコラムが書かれていたので、今回は「障害」について考えてみようと思います。
目次
世の中のサービスは健常者を基準に作られている
障害を持っていると何かと生活しづらい世の中だと思います。
車椅子に乗っていると階段しかない場所には行けないし、舗装されていない道を進むことはできません。点字がないと好きな本を読むことができないのかな。
それは世の中の物やサービスが基本的に健常者を基準に設計されているからです。
障害を持つ人よりも障害を持たない人のほうが多いので仕方ないといえば仕方ないのかもしれませんが、、、
本屋に置いてある書籍の何割が点字版も出版されているんだろうか?
日本全国の階段の何割がスロープやエレベーターが併設されているんだろうか?
結局、利用者数とコストのバランスを考えて障害者の方のための物やサービスは削られてしまいますよね。
だからこそ民間企業ではなく国が障害者向けのインフラや助成金の整備をする必要があると思います。
でも障害を持つ方のために税金を使うことを嫌う人もたくさんいて、その最たる例は相模原の障害者施設で起きた殺人事件です。
どうして障害者を殺してはいけないのか?
植松被告が相模原の障害者施設で入所者を殺害した事件は本当に衝撃的でした。日本人の99%が知っている超有名事件だと思います。
障害者を介護するのは税金の無駄遣い
植松被告はこんなことを主張していたと思います。この意見に賛同する声も一定数ありました。
そんな中ヤフー知恵袋に「どうして弱者・障害者を殺してはいけないのか?」という趣旨の質問が投稿され注目されましたが覚えているでしょうか?
ベストアンサーが面白いので紹介しておきます。かなり有名な回答なのでご存知の方も多いと思います。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1463546664
上記リンクのベストアンサーをざっくりまとめると、「現代社会で障害だと考えられているものが将来役に立つかもしれないから、障害者を殺さずに保護した方が人間社会全体にとって得だよ」ってことですね。
個人や家族という枠ではなく、人間全体で考えている点が面白いですよね。
自閉症の子がとある分野で素晴らしい功績を残したり、障害を研究する過程で画期的な治療法が見つかったり、確かに人間社会全体で見ると障害者を排除しない方が長期的な利益につながる可能性はあります。
障害は邪魔なものではなく、その人の個性であり、社会全体にとっては資産といえるものなのかもしれませんね。
国会議員は日本国民の代表だから障害を持つ議員もいないとおかしい
国会議員は日本全国から選ばれた日本国民の代表です。
代表なんだから日本国民の特性というか構造をしっかりと反映させたメンバーになってほしいですね。
「世界が100人の村だったら」という本が流行ったことがありますが、あの本にはアジア人が何人、プログラマーが何人とか書かれていました。世界中の人口や職業構成の割合を計算して書いた本です。
同じ理論で日本国民と国会議員を考えると、議員のうちの何人かは障害者になるはずですよね。
重度障害を持つ議員が誕生したって全くおかしくないし、むしろいないとおかしいんじゃないかな。
みなさんどう思いますか?
障害について真剣に考える機会は少ないと思うのでちょっと考えてみると意外な発見があって面白いかもしれませんよ。
ではまた
周登
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