今回は海外旅行にあまり慣れていない方、ミャンマーを訪れたことがない方向けにミャンマーの水事情に関する情報です。
といってもミャンマーは発展途上国なので、水道水が飲めないだろうという予想はつくと思います。
でも、、、
- 現地の人がどんな水を飲んでいるのか?
- いくらで水を買っているのか?
こういったことは実際にミャンマーに来てみないと分からないですよね。
そこで今回はミャンマーに来てみないと分からない現地の水事業を詳しく紹介していきます。
この記事を読めば、ミャンマー旅行中に水について心配することはなくなりますよ。
目次
水道水が飲める国は全世界で38カ国
ミャンマーの水事業について詳しく紹介する前に、世界の水事業にも簡単に触れておきますね。特に日本人は、水道水を飲んでいる超珍しい国民なので、世界の水事業については把握しておいたほうがいいと思います。
アメリカの研究機関CDCによると、
世界中で水道水を直接飲んでも健康被害が出ない国は以下の38カ国しかありません。国連加盟国が約200カ国なので、わずか2割ほどの国しか水道水を飲めませんね。
地域 | 国の数 | 国名 |
アフリカ | 0 | 該当国なし |
南アメリカ | 0 | 該当国なし |
オセアニア | 2 | オーストラリア、ニュージーランド |
北アメリカ | 3 | アメリカ、カナダ、グリーンランド |
アジア | 6 | ブルネイ、香港、イスラエル、日本、シンガポール、韓国 |
ヨーロッパ | 27 | アンドラ、オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイスランド、アイルランド、イタリア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、マルタ、モナコ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、サンマリノ、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、バチカン |
絵で見ると偏りがもっとわかりやすいかもしれません。(水色で塗ってある国が水道水を飲める国です。)
繰り返しになりますが、水道水が飲める国は全世界のわずか2割です。そして2割に該当する国のほとんどがヨーロッパ諸国です。アフリカと南アメリカに至っては水道水を飲める国は一つもありません。
こうやって数字で具体的に表してみると、水道水を飲めるというのは世界的に見てかなり特殊なケースだということがよくわかります。
ただし、このデータは旅人などその土地に住んでいない人が飲んだ場合に体調を崩す可能性があるかないかという基準で作られています。
なので、上記38カ国以外の国に旅行に行った場合に現地に住んでいる人たちは普通に水道水を飲んでいて体調を崩していないかもしれません。ただし、現地の人が飲んでいるから自分も大丈夫だろうと油断してはいけません。
日本人の胃腸は全然強くないので、現地人と同じ水を飲んだら高確率で体調不良になります。最悪の場合死に至るケースもあります。
予防接種をしていてもかかる場合があるので、渡航先で不用意に水道水を飲むのは控えましょう。(格安で予防接種を打つ方法を解説した記事もあるので合わせて読んでみてください)
さてこれで世界の水事情はなんとなくわかりました。
ではミャンマーはどうかというと、上記の表に入っていないことからわかるように、ミャンマーでは水道水を飲むことはできません。でもこれは現地の水に慣れていない旅行者が飲めないというわけではありません。
ミャンマー人も水道水は飲みません。
ミャンマーの水事情
繰り返しになりますが、ミャンマー国内では水道水は飲めません。ということでミャンマー人も外国人も飲料水を買う必要があります。
僕は日本国内ではほとんど水を買いません。でもミャンマー旅行中は数え切れないほど大量の水を購入して毎日飲んでいました。
なんせ乾季(※1)は毎日平気で40度を超えるので水を飲まないと脱水症状で体調を崩してしまいます。iPhoneの天気予報が衝撃的で思わずスクリーンショットしてしまいました(笑)
(※1)ミャンマーのベストな観光シーズンは乾季です。でもめちゃくちゃ熱いんです。詳細はミャンマーの観光シーズンと観光地を紹介した記事で確認してください。
こんな状況なので、ミャンマー人も大量に水を消費しています。
そしてこのように莫大な需要があるからなのか理由は定かではないですが、ミャンマーの飲料水は激安です。
ミャンマーの飲料水の値段
ミャンマー人はこの写真のような大きなタンク(20L)をいくつも家に常備しています。
そして、水がなくなる前に業者に連絡すると、以下の写真のように三輪バイクに載せて自宅まで配達に来てくれるシステムになっています。
もちろん街中のお店で以下の1Lボトルを買うこともできます。
では、いくらで水を買えるのかという話です。
僕は初めて20Lタンクの値段を聞いたときに信じられなくて何度も聞き直してしまいました(笑)
20Lタンクはいくらだと思いますか?
1Lボトルが300チャット(約21円)です。(レートは1円=14チャットで計算しています)
正解は、、、
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20Lタンク=500チャット(約36円)です。
5000チャットじゃないですよ。間違いなく500チャットです。
でも普通に考えたら、300チャット×20=6000チャットを少し割引して5000チャットくらいですよね
量は20倍になっているのになぜか価格はほぼ1Lボトルと変わりません。
大きくなるほど単価は安くなるといっても、これはやりすぎでしょう(笑)
しかも自宅までの配送費が含まれていてこの値段なのでますます理解不能です。
もう一度写真を載せておきますが、
1リットルと
20リットルが
ほぼ同じ値段です(笑)
ミャンマー経済物価の上昇
ミャンマーは2011年に民主化されて以来、経済成長が続いています。
そしてその影響で物価の上昇も続いていて、あらゆるものが値上がりしています。500チャット(約36円)もかなり安いですが、2018年まで350チャット(約25円)だったそうです。10年前とか20年前に遡るともっと安かったんだと思います。
いったい水の原価はいくらなんでしょうね。
さて、水が安いという旅行者にとってうれしい話をしましたが、最後に少し残念なお話です。
ミャンマーの経済成長に伴って改悪されたものがあります。
それは「銀行の金利」です。
実はミャンマーの銀行金利は右肩下がりに引き下げられていて、2019年現在のミャンマーの普通預金金利は8%です。
日本の銀行金利が0.001%(涙)なので、8%と聞くとめちゃくちゃ高い気がしますがミャンマー人にとってはそんなことありません。なぜなら以前は10%を超えていたからです。そして8%の金利も近い将来、5%まで下げられる見込みです。
銀行金利が0.001%しかつかない日本もそうですが、ミャンマーも銀行にお金を預けていれば勝手に増えていく時代ではなくなってきているんですね。悲しい、、、
銀行に預けていてもお金は増えないし、年金をもらえる可能性もそんなに高くないだろうし、そんなことを考えて数か月前から投資を始めました。
とはいえ、投資の知識はゼロだし、本気で勉強する気にもなれません。そこでAIの言うとおりに買うだけの超簡単な投資を始めたんですが、ちゃんと利益が出ていて自分でもかなり驚いています。実績をすべて公開しているので、もし投資に興味があれば読んでみてください。
ではまた
周登
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