履かなくなった靴をどうやって処分しますか?
おそらく大半の人が捨てるか、売ります。
でもスペインのインディアンズという会社が開発した靴を処分する方法はもう一つあります。
その方法とは「土に埋めること」です。
もちろん不法投棄じゃないですよ笑
インディアンズが開発したバナナ繊維から作られた靴は土に埋めておくと約2年で分解されるんです!
土に埋めておくと分解されるペットボトルの話は聞いたことがありますが、まさか土の中で自然に分解される靴まで開発されているとは、、、恐れ入りました笑
たぶん日本人の大部分が知らない話だと思うのでこの記事でまとめておきますね。
目次
コロンビアのバナナ農家に受け継がれていた伝統技術が鍵
バナナの繊維から靴を作ると聞いても全然しっくりきません。
日本のバナナは輸入品なので収穫される前(茎とつながっている状態)のバナナを見たことがない人もいるかもしれませんね。
ちなみに収穫前のバナナはこんな感じです(↓)
でも今日の主役はいつも食べているバナナそのものではなく「茎と葉」
それをとある方法で加工すると、以下の写真のように丈夫そうな繊維(というか縄?)ができます。
このようにバナナの茎と葉を繊維に変える技術はコロンビアのバナナ農家が代々受け継いできた伝統技術でした。
その伝統技術を学んで靴作りに応用したのが、今回紹介するインディアンズというスタートアップ企業です。
靴一足分を作るために消費される水は先進国に住む人が一年に飲む水と同じ量!?
何かを作ろうとすると多かれ少なかれ水を使うことになります。
でも靴づくりで消費される水の量は僕の想像を遥かに超えていました。
実は一般的な綿製の靴を作るために約1000リットルの水が消費されており、これは先進国の人が一年に消費する水の量と同じくらいです。
街中で見かける綿製の靴の数×1000リットルも水を消費していると想像すると規模が大きすぎて訳がわからなくなってきました(泣)
水の消費量を抑えるべきだとは思いつつも実際に減らすのは難しい、、、
インディアンズのバナナ繊維靴は森林伐採も水の大量消費もする必要なし!
インディアンズが開発したバナナ繊維の靴の材料はもともと廃棄されていたバナナの茎や葉です。
森林伐採をして新しい農園を作ったり、綿などの原料の栽培のために大量の水を使う必要もありません。
もともとゴミになっていたものを再利用することでゴミも減らせる、森林や水を守れる、履き終わった靴は土に埋めておけば自然分解されるので処理費用もかからない、一石三鳥の素晴らしい仕組みです。
インディアンズの靴はデザインがかっこいい
どれだけ環境に優しくてもデザインや機能性が悪ければ買ってもらえませんが、インディアンズの靴なら大丈夫
お世辞抜きにけっこうかっこいいです。
拡大してみると、繊維を編み込んで作られていることがよくわかります。
日本でも買えるのかなあ。あと値段が気になりますね。
何足も持っていてもどうせ履かないので、いい靴を丁寧に長く履いていきたいですね。
で、最後は土に還す。
靴を土に埋めて2年後に掘り起こす実験をやってみたいですね笑
ではまた
周登
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