【2020年版】ミャンマー通貨チャットの両替情報まとめ(レート、注意点、場所など)

今回はミャンマー観光で最も大事なお金の話です。

実はミャンマー通貨「チャット」はとっても両替事情がシビアなので、両替できなかったり、レートが悪くなったり、そういった金銭トラブルに巻き込まれる旅行者が多発する要注意通貨なんですよ。

僕も事前に調べてなかったら大変な目に遭っていたと思います。

でも事前に調べておけば誰でも簡単に回避できるのでご安心ください。

ということで、この記事ではチャットに関する基本情報、注意点などをまとめておきました。

2019年12月追記】ヤンゴン空港内の両替所で日本円と中国元の両替ができるようになりました!
これまでヤンゴン空港の両替所では日本円からミャンマーチャットへの両替ができませんでした。そのためミャンマー国内で日本円を両替する場合はわざわざヤンゴン市内の両替所まで移動する必要がありました。しかし、ついにヤンゴン空港内に日本円(と中国元)対応の両替所がオープンしました。詳細は後述します。
 

ミャンマー通貨「チャット」の基本情報

注意点を説明する前に、そもそもチャットってどんなお金なのという基本情報を書いておきます。

通貨の名称とスペル

名称 チャット
英語のスペル Kyat
店頭での表記 Ks
略称 MMK

読み方は全てチャットですが、表記方法が微妙に違います。スーパーや両替所などの業態ごとに異なる表記を使っていますが、全てチャットのことだと思ってください。

ちなみに日本円で同じような表を作るとこんな感じですね(↓)

名称 エン
英語でのスペル Yen
店頭での表記
略称 JPY

チャットの種類

日本円には紙幣と硬貨がどちらもありますが、チャットには紙幣しかありません。

以前は「ピャー」という補助通貨があったようですが現在は流通していないのでオークションなどでわざわざ買わない限り、実物を目にする機会はないと思います。

かつて使われていたミャンマーの補助通貨「ピャー」

Adam "Dser"

硬貨と同様に流通していない紙幣もあります。

1、5、10、15、20チャット札 流通していません
50、100、200、500、1000、5000、10000チャット札 流通しています

 

【激レア紙幣】
ミャンマー人の友人が現在流通していない小額紙幣をコレクションしていたので写真を撮らせてもらいました(↓)

ミャンマーには硬貨がないので財布が軽くて楽チンなのは旅行者としては嬉しいですね。

最近日本ではキャッシュレス決済が普及して紙幣も小銭を持ち歩かなくてもよくなりましたが、さすがにミャンマーではクレジットカードや電子マネーで買い物できる場所はほとんどありません。

チャットのレート

日本円の場合

日本円とチャットの直近1年間のレート推移

https://www.xe.com/ja/

日本円とチャットのレートは、1円=13〜14チャットで推移しています。

かなり計算しづらいので、僕は表示されている金額から0を一つ抜いた金額よりも若干少ないくらいかなーって計算してました。

例えば、1000チャットの商品なら0を一つ抜いた100円よりもちょっと安いから80円くらいかな?みたいな感じです。

売っているものも安いので、そのくらい適当な計算でも全然大丈夫だと思います。10円や20円の違いのためにわざわざ携帯などを出して計算するのは面倒ですよね。

アメリカドルの場合

アメリカドルとチャットの直近1年間のレート推移

https://www.xe.com/ja/

アメリカドルとチャットのレートは一時期グッとあがりましたが、最近は1ドル=1500ドルほどで安定しています。

日本人旅行者がアメリカドルとミャンマーチャットのレートについて知っておく必要はないと思われるかもしれませんが、実はミャンマー旅行では日本円よりもアメリカドルのレートを知っておくことの方が大事です。

なぜならミャンマーでは基本的に日本円は両替できないからです(泣)

ヤンゴンのごく一部の両替所(後述)では日本円から両替できますが、ヤンゴンを離れたら日本円はただの紙切れです。何の役にも立ちません、、、

外国人がホテルに泊まった場合、支払いはチャットではなくドルでなければダメだ!なんていうホテルもあるので、ミャンマー旅行をする場合は財布の中にドルを入れておくのが安全です。

でも絶対にドル札に折り目はつけないでくださいね。(理由はこのあとで説明します)

ヤンゴン空港で日本円の両替ができるようになりました
2019年の中頃からヤンゴン空港内の一部両替所で日本円からミャンマーチャットに両替できるようになりました。両替所の場所やレートは記事の後半で詳しく紹介しています。

【超重要!】チャットを両替する際の注意点

ここまでの情報はあくまでも基本情報なので本番はここからです。

知らずにミャンマーに来ると両替できなくてお金がない!!!なんてことにもなりかねないので、本当に注意してください。

注意点1:日本円は基本的に両替できない【2019年12月追記】ヤンゴン空港内の両替所で日本円が両替できるようになりました!

日本人観光客を悩ませてきたヤンゴンでの日本円両替問題に大きな進展がありました。なんとヤンゴン空港内の一部両替所が日本円(および中国元)からミャンマーチャットへの両替をしてくれるようになりました。

その両替所は、国際線到着口Bの目の前にあります。

ヤンゴン空港の国際線到着口B

 

国際線到着口Aから出た場合は、出てすぐに右に曲がってから直進してください。(ヤンゴン空港の国際線到着出口はAとBの2つだけです)

ヤンゴン空港の国際線到着口A

 

無事に国際線到着口Bについたら、目の前に日本円対応の両替所が2つあります。

  1. G. money(ジーマネー)
  2. MYAT NAN YONE(ミャットナンヨン)

 

ヤンゴン空港内の日本円対応両替所

 

ただし、最近対応したばかりのためどちらの両替所も電光掲示板には日本円のレートが書かれていません。でも日本円の両替はできます。

どうして分かるかというと、こんな張り紙がしてあるからです(笑)

「日本円を買います」という分かりやすい文章の下に一万円のコピーが貼ってありました(笑)

 

受付の方に確認してみたところ、両替レートは、G.moneyが13.0、MYAT NAN YONEが13.1でした。MYAT NAN YONEのほうが少しだけレートがいいですがほとんど変わりませんね。

ちなみにミャンマーは空港と市内の両替所のレートが変わらない国なので、あえて市内まで出てから両替する必要はありません。(以下の画像は同じ日の空港と市内のレートです)

 

もしヤンゴン市内を観光中に日本円を両替する必要が出てきたら以下の両替所に行ってください。日本語のウェブサイトもある老舗です。

ホワイトベイマネーチェンジャー

ホワイトベイマネーチェンジャー

 

両替所名 WHITEBAY Money Changer
(ホワイトベイ・マネーチェンジャー)
営業時間 月~土 09:00-18:00
日本語ウェブサイト http://whitebay-consulting.com/money_changer/index.php
所在地 (以下の地図参照)
繁華街の中心近くにあるスーレーシャングリラホテルのすぐ近くです。

 

ホワイトベイマネーチェンジャーは、ケンタッキー横の30番通りにあります。

 

ヤンゴン以外では日本円の両替はできません!
ヤンゴン空港内、ヤンゴン市内の一部両替所で日本円の両替ができますが、ヤンゴン以外の町ではいまだに日本円の両替はできません。人気観光地のバガンインレー湖マンダレー、首都のネピドーでさえ日本円の両替はできないので、ヤンゴンを出る前に両替を済ませておいてください。

注意点2:ピン札以外は両替してもらえない

日本円が両替しづらいのかあ。でも去年に海外旅行した時に余っていたドル札があるからそれを持って行こうかな。

なーんて考えていると、ミャンマーについてから大変な目に遭います。

 

なぜならミャンマーでは折り目のついていないピン札しか両替してもらえないからです(泣)

 

財布に入れるために半分に折ってしまったり、折りたたむタイプの財布に入れていて折り目がついてしまったり、理由はいろいろあると思いますが、両替所はそんな事情など考慮してくれません。

誰に聞いても理由は分かりませんでしたが、なぜかミャンマーではちょっとでも折り目がついていると新札でも両替してもらえないのでこんな感じの綺麗なピン札を準備してください。

折り目がついていると基本的に両替はしてもらえませんが、奇跡的に両替してくれる場所もたまにあるようです。

でもその場合は両替レートががっつり悪くなるらしいのでご注意ください。

日本でピン札の米ドルを準備する方法
銀行や両替店などで日本円を米ドルを両替することはできますがレートが悪いし、そもそもそういったお店に行くのが面倒です。そこでお勧めはFX会社を利用してネット上でお得に両替する方法です。僕はマネーパートナーズのManepa Cardを利用しました。銀行の外貨両替と比べて約80%も手数料を節約できて、また出発日に空港で受け取れるので便利ですよ。

注意点3:小額紙幣のレートが悪い

これまた理由不明ですが、ミャンマーでは紙幣が小さくなるにつれて両替レートが悪くなります。

100ドル紙幣と50ドル紙幣で40チャットもレートが違っているんですよ。

小額紙幣で両替すればするほど損をしてしまいます(泣)

ヤンゴン空港の両替所

ヤンゴン空港にある両替所のレート表

つまり、100ドル紙幣を一枚両替すると150,800チャットもらえるますが、50ドル紙幣を2枚両替すると146,800チャットしかもらえません。

差額は4000チャットですね。もし200ドル両替すると8000チャット、300ドル両替すると12,000チャットも損をします。

ミャンマーは物価が安いので4000チャットあればかなり飲み食いできるし、10,000チャット出せば質のいいお土産も買えます。

特に長期でミャンマー旅行する予定の方はそれなりの額を両替すると思うので、ピン札の100ドル紙幣を準備してください。

注意点4:旧札は両替してもらえない、またはレートが悪くなる

旧札の100ドル紙幣

これは僕が実際にやらかした失敗なんですが、ピン札のアメリカドルなら大丈夫だと思って旧札の100ドル紙幣を持って行ったら両替を断られました(泣)

で、その近くにあった別の両替所なら旧札でも両替できると紹介されたので行ってみると、確かに両替はできましたがレートが下がりました。

めちゃくちゃ損した訳ではないですが、何だか気分が悪い、、、

ピン札でも旧札はレートが悪くなるのでこれからミャンマーに行かれる方はご注意ください。

注意点5:汚い・破れているチャット札は使えないので受け取ってはいけない!

これは両替のときというよりはレストランや雑貨屋で支払いをした際の注意点です。

たまにお釣りとしてとんでもなく汚いチャット紙幣を渡される場合がありますが、そのお札は受け取ってはいけません。

必ず綺麗なものに交換してもらってください。

ミャンマーでは汚い紙幣や破れている紙幣はババ抜きのジョーカーのようなもので、もらってしまった人が悪いのです。

特に外国人観光客のようなミャンマーの紙幣事情をわかっていない人は、汚い紙幣を処理する絶好の相手なので要注意です。

どこに行っても使えないような紙幣を受け取ってしまったら寺院の賽銭箱に入れてから帰国してください(そのくらいしか使い道がありません、、、)

無事に両替が終わったらヤンゴン空港内でSIMカードを買おう

SIMカードの売り場は国際線出口の目の前にあります

両替が終わったらヤンゴン空港内でSIMカードを買ってください。

空港内には旅行者向けにカスタマイズされたお得なSIMカードが売っています。

また設定なども全て無料でやってくれるのでとても楽です。

市内に出てから買うこともできますが、自分でチャージする必要があったら、そもそも携帯の設定変更を自分でする必要があったりと面倒です。

 

空港内で買えるSIMカードの値段と種類は以下の記事で詳しく紹介しています。

【2020年最新】ヤンゴン空港で買えるSIMカードを全てまとめて紹介

2019年7月28日

もし両替できる紙幣を持ってくるのを忘れてしまったら?

ヤンゴン空港に到着し、いざ両替しようと思ったら両替できる紙幣がなかった!なんてことになる人もいると思います。

日本円は両替できないですし、折り目のついているアメリカドルも両替してもらえませんから、、、そんなときは、以下のいずれかの方法で乗り切ってください。

【2019年12月追記】
ヤンゴン空港内で日本円の両替ができるようになりましたが、海外で両替できる紙幣がなかった場合の参考ということで以下の記載は残しておきますね(↓)

ヤンゴン空港内のATMでキャッシングする

ヤンゴン空港内のATM

ヤンゴン空港内にはATMがあるので、キャッシングできます。

ヤンゴン空港内にはいくつかATMが設置されていて、キャッシングにも対応しています。

カードと銀行の組み合わせによっては両替所で両替するよりもレートが良いということもあるかもしれません。

気になる方は調べてみてください。

 

グラブをクレジット払いにしてヤンゴン市内まで出てから日本円を両替する

もしくは配車アプリのグラブをクレジットカード払いにして、ヤンゴン市内の日本円から両替できる両替所に連れて行ってもらうと言う方法も使えるかもしれません。

空港内の無料wi-fiなどにつなげられればグラブアプリの設定変更ができるはずです。

グラブの使い方は以下の記事で解説しているので参考にしてください。

ヤンゴン市内移動で大活躍!タクシー配車アプリGrab(グラブ)の使い方を紹介

2019年6月22日

タクシーの運転手と交渉して後払いにしてもらう

英語が話せる人を見つけて空港タクシーの運転手と後払いにできないか交渉してみてください。

ヤンゴン市内の日本円に対応している両替所に連れて行ってもらえればミャンマーチャットに両替して支払い可能です。

空港タクシーを使うと、ヤンゴン空港からヤンゴン市内まで10,000チャット(約700円)くらいです。

 

日本円の両替に対応しているヤンゴン市内の両替所

繰り返しになりますが、日本円の両替に対応している両替所を書いておきます。

もしヤンゴン空港で両替できなかった場合は、以下の両替所までタクシーに乗って行き、両替後に後払いなどで対応してください。

タクシー運転手はお金を払ってもらえばいいと思っているので、きっと後払いでも対応してもらえると思います。

両替所名 WHITEBAY Money Changer
(ホワイトベイ・マネーチェンジャー)
営業時間 月~土 09:00-18:00
日本語ウェブサイト http://whitebay-consulting.com/money_changer/index.php
所在地 (以下の地図参照)
繁華街の中心近くにあるスーレーシャングリラホテルのすぐ近くです。

まとめ

いろいろと注意点があったので最後にまとめておきます。

 

  • 日本円からミャンマーチャットへの両替は基本的にできない(ヤンゴン市内の一部両替所のみ対応)
  • 汚れていたり、折り目がついていたりするドル紙幣は両替できない(ピン札を準備してください)
  • 小額紙幣は両替レートが悪い
  • 旧札のドル紙幣は両替できない、またはレートが悪い
  • 極端に汚いチャット紙幣は街中で使えないので受け取らない

 

注意点が多いですがどれも知っていれば回避できる単純なものばかりです。空港に着いてから両替トラブルに巻き込まれるとかなりパニクるので事前に対策をとってください。

 

ミャンマーのおすすめ観光地についてもまとめているので合わせて読んでみてください。

【実は海外初心者向き】ミャンマーの魅力とおすすめの観光地&シーズンを徹底紹介

2019年10月20日

 

ではまた

周登

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA