海外旅行中にスマホをなくした。もちろんできるだけ早く携帯会社に連絡して利用停止しますよね。
でも慣れない旅先で、どうやって携帯会社に連絡しますか?そもそもスマホを無くしたことに気が付いていないこともあります。
そして、携帯の利用を停止するまでの数時間~数日の間に悪用されてしまうかもしれません。で、帰宅後に100万円を超える請求が来て経済的に死ぬ、、、
これがいわゆる「パケ死」です。
100万円の請求なんて払えないし、仮に払えたとしても絶対に払いたくないですよね。
そこで今回は、絶対にパケ死したくない人のために、誰でも無料で簡単にできる方法を解説します。
目次
パケ死の種類と対策
超高額な利用料を請求されてしまう「パケ死」は以下の2種類に分かれます。
- 自分で利用して高額請求される
- 他人に利用されて高額請求される
自分で利用して高額請求される
これは、気が付かないうちに国際データローミングサービスを使ってしまうことによる高額請求です。でもたったひとつの手順で防ぐことができます。
海外旅行中はスマホを「機内モード」にしておく
これだけで、国際データローミング問題は解決です。機内モードにしていてもWi-Fiは使えるので、カフェなどの公共Wi-Fiにつないで利用してください。(もしくはグローバルWi-Fiなどのレンタル機器とつないでください。)
他人に利用されて高額請求される
これはスマホを落としたり、すられたりして、悪ーい人に悪用されてしまうパターンです。
こちらはやっかいですよね。スマホを機内モードにしていても、盗んだやつに解除されたら終わりです。
え?スマホに暗証番号を設定しているから悪用されることはない?
僕も最近までそう思っていました。でも実際はスマホに暗証番号を設定しても、簡単に悪用されてしまうんですよ(泣)
スマホに暗証番号を設定しても悪用されてしまうのはなぜ?
一般社団法人電気通信事業者協会は、上記のように注意を促しています。
簡単に言うと、盗んだスマホからSIMカードを抜き、他のスマホに入れると悪用できるから注意してくださいねってことです。
これは本当にとんでもない情報です。
なぜなら、自分のスマホにどんな強力なロック(例えば10桁の暗証番号や指紋認証)などをかけても意味がないということになるからです。
10桁の暗証番号を解かなくてもSIMカードは簡単に抜けますよね。で、そのSIMカードを盗んだやつ自身のスマホに入れて再起動すれば使い放題、、、
理論上の話ではなく、実際に被害も出ている話です。(夫婦で海外旅行中にスマホを落としたけど、強力なロックをかけているから大丈夫と安心していたら、帰国後に100万円以上の請求が来たそうです泣)
でもご安心ください。
実は誰でも無料で簡単にできる「ある設定」をするだけで、SIMカードを抜かれても悪用されないようにできます(↓)
SIMカード自体に暗証番号(PIN)を設定しよう
スマホに暗証番号や指紋認証を設定するのは当たり前。でも、それでは不十分、、、
パケ死を防ぐには、もうひと手間必要です。
それが、スマホではなくSIMカード自体への暗証番号の設定です。(SIMPINという機能を使います)
これをやると、「スマホのロック解除+SIMカードのロック解除」の2段階のセキュリティを突破しないとスマホを利用できなくなります。仮にSIMカードを抜かれてスマホのロックが意味をなさないものになっても、SIMカードのロックは残るので安心ですね。
SIMカードがロックされると以下の写真のような状態になり、通話やネット接続が使えなくなります。
通話やネット接続ができなければ、国際電話やネットショッピングに使われないので高額請求を回避できます。もちろん、スマホを無くしたことに気が付いたらできるだけ早く携帯会社に連絡して利用停止処理をしてもらってください。
SIMカードのロックはスマホを利用停止にするまでの時間的余裕を与えてくれるものと思っておくのがベストです。(悪の道のプロならば、いずれSIMカードのロックも突破してくるかもしれませんからね)
【iPhone】SIMPINの設定を写真付きで解説
1、「設定」から「モバイル通信」の画面を開き、SIMPINを選択する
2、SIM PINを選択する
3、初期設定のPINコードを入力する
実はすべてのSIMカードにはPINコードが最初から設定されています。でもそのPINコードは通信会社ごとに違うので気を付けてください。もし、この入力画面で間違ったPINコードを3回入力すると、わざわざ通信会社の窓口に行ってロックを解除してもらうはめになります。
通信会社ごとの初期PINコード一覧は以下の通りです。
通信会社 | PINコード |
docomo | 0000 |
au | 1234(または入力不要) |
Softbank | 9999 |
「利用している通信会社名」+「SIMPIN」で検索すると出てくるので、上記以外の会社の場合は検索してみてください。
ちなみに、僕はPINコードが初期設定されていることを知らずに、いきなり自分の好きな番号を設定しようとしました。で、3回間違えてSIMカードがロックされ、数年ぶりにドコモショップに行きました(泣)
4、PINを変更を選択する
初期設定のPIN(docomoなら0000)を入力すると、SIMPINが有効になります。
その後、PINを変更を選択して自分の好きな暗証番号に変更します。
↓
↓
SIMカードに暗証番号(PIN)を設定したら再起動してみよう
SIMカードに暗証番号を設定すると、スマホの電源を入れたときにSIMカードのロック解除を求められるようになります。
「スマホのロック解除+SIMカードのロック解除」という2段構えになるわけです。
なので、SIMカードの暗証番号はスマホの暗証番号と違うものにしておくのがお勧めですね。
ちゃんと設定できているのか確認するために、最後にスマホを再起動してみてください。
間違えてSIMカードをロックしてしまった際の対処方法
SIMカードの暗証番号を忘れたなどの理由で3回以上間違えてしまうこともあると思います。そしてSIMカードがロックされてしまった、、、
そんなときはSIMカード契約時に入っていた書類を見てください。docomoの場合は「PUK」というコードが書かれていると思います。(通信会社ごとに違うので、詳細は各社のウェブサイトを確認してください)
そのPUKコードを入れると、SIMカードのロックを解除することができます。ただし、10回以上間違えると、ショップに行かないと直せなくなります。(場合によってはSIMカードの交換になることもあるのでご注意ください)
海外旅行に行く際はSIMフリースマホがおすすめ
ここまでSIMカードのロック方法を解決しました。しかし、海外旅行中のスマホ利用として最もお勧めの方法は、「SIMフリースマホ+現地SIMカード」です。
日本のSIMカードを海外に使わなければ、そもそも国際データローミングすることはありません。また、現地SIMはプリペイドなので、仮に盗まれても購入した金額以上に使われることはありません。
「海外に行っている間に日本の携帯番号に電話がかかってくる、かつ、その電話に出なければいけない」
こういう特殊な状況でない限り、日本のSIMカードを海外で使う必要はありません。何かしらの事情により、日本のSIMカードを海外で使う方は、ぜひSIMカードに暗証番号を設定しておいてください。不正利用される確率がぐっと低くなりますよ。
SIMフリー携帯をもっているけど、海外旅行先でSIMカードをうまく買う自信がないという方は、日本を出る前にSIMカードを買っておきましょう。
アジア周遊やヨーロッパ周遊など様々SIMカードがネット上で売られています。
高額請求を回避して、最後まで楽しい海外旅行にしてください。
ではまた
周登
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