【ビッグイシュー369号】スマホを使いすぎるとどんなに勉強しても頭が良くならない【学生要注意】

ビッグイシュー369号

ビッグイシュー369号は誌面全体がピンク色なので、女性向けのファッション特集なのかなあと思ったら全然違いました。

369号の特集は「スマホの誘惑」

おしゃぶりをくわえた赤ちゃんが、目をキラキラに輝かせながらスマホに夢中になっています。

ちょっと病的だなあって思いますが、そう思ってもらうのが編集部の狙いのようですね。

人間がスマホを使っているのか。それとも人間がスマホに使われているのか。

ビッグイシュー369号を読むと、今後のスマホとの付き合い方が変わるかもしれません。

 

スマホの普及率は想像以上に高い

スマホ

僕が中学生の頃はスマホなんてありませんでした。まあ僕はガラケーも買ってもらえなかったんですけどね笑

でも今や小学生でもスマホを持っているし、スマホを持っていないとラインのグループに入れないから仲間外れにされる、、、なんてこともあるようですね。

そこで、実際にどのくらいの子どもたちがスマホを持っているのか調べてみました。

総務省のデータによると、小学生は30%、中学・高校生は80%がスマホを持っています。2017年のデータなので現在はこれ以上の数字になっているはずです。

中学の1クラスを30人とすると、24人がスマホを持っているんですね。携帯電話を持っていない子が少数派になるなんて、すごい時代になったもんです。

でも本当にすごいことはスマホ保有率ではなく、スマホの利用時間です。

 

1日あたりのスマホ利用時間が3時間以上の人が過半数

スマホ

通勤電車内で周囲を見渡すと、ほぼ全員スマホの画面を凝視しています。

本を読んでいる人は本当に指で数えられるくらいしかいません。新聞を読んでいる人もあまり見かけなくなりました。

 

ちょっとした隙間時間があればすぐにスマホをいじり、家に帰ってくつろいでいる時もスマホをいじる。すると1日のスマホ利用時間は簡単に3−4時間くらいになってしまいます。

学生も同じですね。授業中にいじっている子は1日8時間くらいスマホを触っているかもしれません。

 

MMD研究所のデータからも10〜20代の男女ともに、1日3時間以上スマホを利用している人が過半数となっています。

 

でもスマホを1日に3時間以上も利用してしまうと、自分の将来を台無しにすることになるかもしれません。特に成人前の子どもたちは要注意です。

 

1日に3時間以上スマホをいじると、どんなに勉強しても頭が良くならない?

「毎日スマホばかりいじっていると勉強時間や睡眠時間をしっかり取れないから成績が上がらない」

こう言われると「確かにそうかもなあ」と思うかもしれません。

しかし最新の研究と調査によって、スマホ・勉強時間・睡眠時間の関係性が明らかになりました。

実は、スマホをいじっていて勉強する時間がないから、よく眠れないから成績が上がらないわけではないんです。

 

どんなに勉強しても、たくさん眠っても、スマホをいじっていると成績は上がらないのです!

 

下のグラフは、平日のスマホ利用時間別に、偏差値・勉強時間・睡眠時間をまとめたデータです。

ビッグイシュー369号

出典:ビッグイシュー369号誌面

 

注目して欲しいのは、右下の「3時間以上」のグラフです。

棒グラフが一つもオレンジ色になっていません。つまり、平日にスマホを3時間以上利用している子どもは、誰一人として平均偏差値に届いていないということです。

平日に3時間以上勉強して、9時間以上寝ている子どもも、スマホを3時間以上いじっていると偏差値は平均以下になってしまうんですよ。

 

つまり、「スマホの弊害>>>>>>>>>>>>>勉強不足+睡眠不足」ということです。

 

スマホの利用時間を1時間以下に抑えられる子どもは、30分未満の勉強時間と6時間程度の睡眠で平均偏差値を超えているんですから、スマホの使いすぎの危険性は明らかです。

でも残念なことに、どうしてスマホを3時間以上も利用すると、勉強量や睡眠量に関係なく成績が落ちるのかはわかっていません。

 

スマホ禁止ではなく、正しい利用方法を教えるべし

ここまでスマホの危険性について話したので、我が子にはスマホを買わないようにしようって思う方もいるかもしれません。

でもスマホ禁止は逆に、子どもの成長を阻害するかもしれません。

 

先ほど紹介したデータをもう一度見て下さい。

ビッグイシュー369号

出典:ビッグイシュー369号誌面

 

平均偏差値を超える生徒が最も多いの、スマホを使わない子どもたちではなく、スマホを1時間だけ使っている子どもたちです。

確かなことはわかりませんがこのデータをまとめた研究者曰く、スマホ利用を1時間未満にコントロールできる自制心があるので成績も高いのではないかとのことです。

子どもは欲しいものが手に入ると夢中になります。スマホ一台でゲームもできるし動画も見られるし友達と延々とチャットできます。そんな魅力的なものをただ渡されただけでは、自制心が効かなくなって使いすぎてもおかしくありません。

 

つまり、スマホが悪いのではなく、スマホの正しい使い方を教えられていないことが問題なんです。

 

TEDトークでも「グリッド力(自制心や忍耐力のこと)を養えば社会的に成功する」という研究が発表されています。

6分くらいだし、日本語字幕もあるので見てみて下さい。かなり面白いですよ。

 

スマホは防犯にも役立つし、正しく使えば最強の勉強ツールです。

(正しく使えれば)スマホを持っている子どもの方が、スマホを持っていない(または全く使わない)子どもよりも成績が高いというデータも出ました。

ビッグイシュー360号の表紙に書かれている「スマホの誘惑」に負けないように気をつけていきたいですね。

 

 

ビッグイシューを売っている場所やその他の詳しい情報は公式ホームページから確認できます。また、ビッグイシュー基金を通して寄付を行うことも可能です。興味のある方は以下の公式サイトを確認してみください。

ビッグイシューホームページ

ビッグイシュー基金ホームページ

 

ではまた

周登

 

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