ミャンマー旅行を終えて日本に帰国する直前にヤンゴンで有名な日本人宿の東京ゲストハウスに泊まってきました。
ここに泊まった理由はオーナーの金子さんに会いたかったからです。
実はこの方、軍事政権下のミャンマーで起業して、20年以上ゲストハウス運営を続けているすごーいお方なんです。
ただ、東京ゲストハウスの情報をネットで検索しても出てくる情報は10年以上も前のものばかりで、金子さんのこともゲストハウスのこともよく分かりません。
そこで実際に行ってお話を聞いてきたので、今回の記事では東京ゲストハウスの最新情報もお伝えしていきます。
目次
東京ゲストハウスの場所
東京ゲストハウスはヤンゴンの観光名所スーレーパゴダから東に10分ほど歩いたところにあります。
スーレーパゴダ周辺はいわゆる繁華街エリアなので飲食店も雑貨屋さんもあり買い物には困りません。
東京ゲストハウスの目印は、この看板です。
日中は地元の人が商売?をしているのでちょっと入りにくい雰囲気ですが、気にせず通り抜けてください(笑)
東京ゲストハウスは2階にあるので階段を上ってください。
また看板が出ているので、その扉(焦げ茶色)を開けると宿に到着です。
宿までの交通費の相場は、
ヤンゴン空港からタクシーを使うと、9000チャット(約643円)
アウンミンガラーバスステーションからタクシーを使うと、10000チャット(約714円)
くらいです。
この金額からあまりにもかけ離れいているようならボッタクリなので他のタクシーを探してください。
配車アプリのグラブを使うと、値段交渉せずに安くタクシーを呼べるのでおすすめですよ。
ちなみに空港からでもバス乗り場からでも1時間くらいかかります。渋滞していると2時間近くかかることもあるので注意してください。
朝8時ごろと夕方6時ごろは通勤・退勤時間と重なって大渋滞になるので、できる限り避けたほうがいいです。
マジで全然車が進みません(泣)
宿泊料金と部屋の種類
部屋と料金のタイプは全部で3種類あります。
1、シングルルーム(朝食付き):13ドル
2、ダブルルーム(朝食付き):18ドル
3、安いシングルルーム(朝食なし):8ドル
*その他に1ヶ月以上の長期滞在者用の割引もあります。
僕は部屋が空いていなかったので一人でダブルルームに泊まりました。
蚊帳付きなので寝ている時に蚊に刺される心配もないし、エアコンはバッチリ動いていました。
鍵付きの個室で、トイレとシャワーは共有ですが、スタッフの方が毎日とても綺麗に清掃されていました。
予約方法と空き部屋の確認方法
東京ゲストハウスはこれが厄介です(泣)
なぜならホテル予約サイトに一切登録していないので、電話かメールで予約するか直接宿に行かないと空き部屋の確認も予約もできません。
僕も当日の朝、宿に行ってそのまま空いている部屋に泊まりました。
アゴダやブッキングドットコムなどに登録した方が宿泊客が集めるはずなのにどうして使っていないのか聞いてみたところ、実は昔は使っていたそうです。
でも前日キャンセルが頻発したため予約サイトを使うのを一切やめてしまったとのことでした。
確かにホテル予約サイトは簡単にキャンセルも出来てしまいます。
利用者としては嬉しいけどホテル側からすればたまったもんじゃないですよね(泣)
それに僕は知らなかったんですが、前日キャンセルしてもアゴダなどのサイトからホテル側にキャンセル料は支払われないらしいです。そんな裏事情があったとは、、、
泊まってみた感想
まず、従業員がめちゃくちゃ親切です。
マネージャーは日本語ペラペラで、スタッフの一人も片言ですが日本語を話せます。
ベッド、トイレ、ダイニングなどがとてもきれいに掃除されていて、気持ち良く泊まれました。
朝食は日本食が出てくるので、脂っこいミャンマー料理が苦手な人には特にありがたいですね。
朝食を食べるダイニングには日本語の本や金子さんが集めた絵画が置かれているので空き時間にここでゆっくりするのもいいですね。
滞在中に大きなトラブルもなく終始楽しく過ごせました。
オススメの宿です!
ただ残念ながら近年のヤンゴンではクオリティの高い安宿が次々とオープンしているので日本人宿泊者はほとんど来なくなってしまったそうです。(日本人がいない宿に泊まりたい人にとっては逆に穴場ですね)
今では宿泊客は中国人とヨーロピアンばかりらしく、僕が泊まっていたときも中国人しかいませんでした。
金子さんやマネージャーのミンソーさんと話すと昔のヤンゴンの話を聞けたり、ヤンゴン市内の観光情報を教えてもらえたりと良いこと尽くめなんですが、その良さは実際に泊まらないと分からないんですよね、、、
この記事を読んでくれた人にはぜひ東京ゲストハウスに泊まって二人と話して欲しいです。
あと、東京ゲストハウスには20年以上の歴史を持つ超希少な情報ノートが置かれています。(ただし、古いものは金子さんが保管しているのでダイニングに置かれているのは直近の数年分だけです)
日本人宿泊客が少なくなるにつれて情報ノートの更新も減っています。
僕が2019年2月に泊まった時の最新情報は2018年3月でした(古すぎる、、、orz)
ただ、以前の宿泊者が書いた情報を読むのはかなり面白いですよ。
例えば、ミャンマーにはかつて公式と闇の2重レートがありました。
そのときのミャンマーではパスポート更新代がわずが300円だったそうです(爆笑)
日本でやったら2万円くらいかかるものがミャンマーなら300円ですよ。
ミャンマーやばいですよねー。
他にも目を疑う面白情報が満載なので東京ゲストハウスの情報ノートは読み物として一読の価値ありです。
軍事政権下のミャンマーでどうやって起業したの?
ご存知の通り、ミャンマーは2012年まで軍事政権国家でした。今でいう北朝鮮のようなものですね。
ノーベル平和賞を受賞したアウン=サン=スーチーさんが自宅に軟禁されているニュースを見た人も多いと思います。
金子さんがヤンゴンで東京ゲストハウスを開いたのは、まさにその軍事政権時代の1996年です。
民主化された現在でもミャンマー政府の方針はコロコロ変わるのでミャンマーで仕事をするのは本当に大変です。
取れるはずだったビザが急に取れなくなったとか、何か申請を出そうとしたら省庁をたらい回しにされたとか、、、
でもそんな逆境にめげずに金子さんはゲストハウスを開業してしまいました。
金子さん曰く、ミャンマー人と真剣に向き合って、ミャンマーのコミュニティにしっかり入り込んでいけば、軍事政権下でも、外国人でも、ちゃんと開業できたそうです。
ただ、同時期もしくは金子さんよりも後からやってきた起業した人はミャンマー人に騙されて辞めていってしまったらしいです。
コミュニティに入り込むって言うのは簡単ですけど、実際にやるのは本当に難しいですよね。
ミャンマー人のコミュニティと真剣に向き合うという姿勢の現れなのか、金子さんはヤンゴンの日本人会に参加していません。
おそらくヤンゴンに住む日本人の中で最もヤンゴン日本人会にふさわしい実績の持ち主だと思いますが、日本人会には興味がないそうです。
ミャンマーの荒波に揉まれながらたくましくゲストハウス経営をされている金子さんは77歳になった現在もとてもお元気です!
ヤンゴンを訪れる際はぜひ東京ゲストハウスに足を運んでみてください。
面白い話を聞けると思いますよ。
ヤンゴン市内・近郊の観光情報もまとめているのでこの記事と合わせて読んでみてください。
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