ビッグイシュー368号のタイトルはなかなか衝撃的です。
「”大麻”再発見」なんて特集記事を見たらぎょっとする日本人もいるかもしれません笑
でもウルグアイに次いでカナダでも娯楽用の大麻の所持・使用が合法化されているように、国際的ににみると大麻は合法化される流れにあるようですね。
ただ、日本人の大麻に対するイメージは結構悪いと思うので、日本で合法化されるのはまだまだ先のことになるんじゃないかな、、、なんて考えながらビッグイシューの大麻特集を読んでいたら、実は日本人と大麻は密接な関係があるんだって気が付いてかなり勉強になりました。
実は気が付いていないだけで、日常生活の中に大麻は潜んでいるようです。
例えば、食卓によく置いてあるあの有名な調味料の中にも、、、
目次
大麻とマリファナは同じもの?
外国関連のニュースやネット上の記事などを読んでいると、マリファナを使用して逮捕者が出たといった話が出てきます。
何年か前にスノーボードの強化指定選手が遠征先のアメリカでマリファナを吸って問題になったことがありましたよね。
そういったニュースをみると、マリファナが大麻の英語訳化のように報道されているので勘違いしがちですが、実は大麻とマリファナには違いがあるようです。また、大麻と大麻草という言い方にも違いがあるそうです。
そのほかにも医療用、産業用、嗜好用大麻などいろいろ言い方があって紛らわしい!
そこで調べてみたところ、北海道ヘンプ協会のサイトにわかりやすい分類が書いてありました。(ヘンプという名称も大麻に関連する用語なんですね)
名称 | 意味 |
麻 | 古来より大麻草のことを示していた。また、多数ある麻類作物の総称としても使われている |
大麻草 | 植物全体のこと |
大麻 | 大麻草のうち、法律で所持が禁止されている葉と花穂の部分のこと |
ヘンプ | 麻の英語名。主に産業用に使われる大麻草のこと |
マリファナ | 花穂を乾燥させ煙草に加工したもの。マリファナ煙草とも言われる。 |
麻の実 | 麻から取れる種子。七味唐辛子の材料に一つ |
一般的なイメージだと、草全体のことを「大麻」と言いがちですが、実は「大麻=葉と花」なんですね。そして、茎や根や大麻ではなく、大麻草という呼び方が正しいようです。
というのも、幻覚作用などを引き起こし違法な物質は、ほとんどが葉と花に集中していて、茎や根からは麻薬が作れないんだそうです。
つまり、「大麻=葉と花=違法な物質が取れる部位」ということです。
そしてマリファナは大麻を乾燥させたものなので、順番的には、「大麻草から大麻を採取して、マリファナに加工する」というのが正しい理解になるんだと思います。
(とはいえ、わざわざ大麻草って書くと違和感が出てくるので、一般的なイメージに合うように、大麻草=大麻ということで書いていきますね。)
でもそんなことよりも衝撃的なのは、表の最後の部分です。大麻とマリファナの違いを調べていたら、とんでもない情報を見つけてしまいました。
麻の実:麻から取れる種子。七味唐辛子の材料に一つ
え?七味唐辛子に大麻が入っているの?もし本当ならもう数えきれないほど大麻を食べちゃったよ。それに七味唐辛子なんてメジャーな調味料に入っているってことは日本で大麻を作っているってこと?
気になることだらけなので、調べてみました。
七味唐辛子に含まれている麻の実は大麻の実?
北海道ヘンプ協会を疑うわけじゃないけど、本当に七味唐辛子に大麻の実が入っているんだろうかと思い、Wikipediaでも検索してみた。
すると、
七味唐辛子(しちみとうがらし)は、唐辛子を主とした薬味や香辛料を調合した日本の調味料(ブレンドスパイス)。しばしば、七味(しちみ)と略される。名の通り七種類の調合である。老舗の調合では、唐辛子のほか山椒(さんしょう)、麻の実(おのみ)、黒胡麻(ごま)が共通し、けしの実、青のり、生姜などに違いがある。一方、唐辛子のみの調味料は、一味唐辛子(いちみとうがらし)である。
出典:Wikipedia
たしかに、麻の実が原料の一つらしい。
でも麻といっても色々種類があります。
しかし、調べてみたところ、七味唐辛子の材料はやっぱり大麻の種なんだそうです。
その理由は、麻の実の中でも大麻の実が食品として世界中に広く出回っていて手に入りやすいからなんだとか。
葉と花に違法な成分が含まれているので、実を食べても全く問題ないんですが、それでもやっぱり衝撃的です。
日本人は、知らないうちに大麻の一部分を食べていたんですね。
麻薬を作れない産業用のスーパー大麻があるらしい
日本の大麻栽培は大麻取締法によって厳格に管理されていて、各都道府県の許可を受けた事業者のみが栽培できます。
ピーク時には37000人以上の栽培者がいましたが、厚生労働省によると、現在はたったの37人だけです。
1億3千万人中のたったの37人なので、0.000028%ですね。
めったに事故が起こらないといわれている航空機の事故発生率が0.0009%なので、日本で大麻の栽培許可をもった人に偶然出会う確率は、航空機事故よりも少ないという計算になります。
はぐれメタルみたいなもんなんですかね笑
でもそんな激レアな大麻栽培者は栃木県西部に集中して住んでいるようなので、もし会ってみたい人は栃木県に行ってください。
ただし、大麻を盗もうとしてはいけませんよ。(実際に、大麻を盗むために畑に忍び込む人が後を絶たなかったようです)
それに盗んでも意味ないです。
なぜなら、現在栃木県で栽培されている大麻は、麻薬成分がほとんど含まれていない特別な大麻なので麻薬として使うことはできないからです。
そのスーパー大麻が「とちぎしろ」です。
麻薬の被害者を出すことなく、大麻の強靭で便利な繊維を産業用に使うことができる優れものです。
大麻の繊維は、神社の鈴緒や下駄の鼻緒、力士が腰に締める横綱、そして衣類などに使われてきました。
盗人の被害に悩まされることもなく、盗んだ人が麻薬に溺れることもなく、まさにウィンウィンの関係を作り上げたとちぎしろは現代の大麻ビジネスにおけるスーパーヒーローですね。
大麻=違法薬物
大麻=どうしようもない厄介者
ではなく、
大麻=これまでの日本の生活を支えてきたもの
大麻=生活を豊かにするもの
など、プラスのイメージが浸透していってくれたらいいなあ
ビッグイシューの大麻特集では、大麻の伝統を守り、真剣に栽培や産業利用に取り組んでいる人々が紹介されています。
ぜひ手に取って読んでみてください。
ビッグイシューを売っている場所やその他の詳しい情報は公式ホームページから確認できます。また、ビッグイシュー基金を通して寄付を行うことも可能です。興味のある方は以下の公式サイトを確認してみください。
ではまた
周登
コメントを残す