世界一周旅行を計画している人、海外旅行に頻繁に行く人、海外に赴任、駐在する予定のある人など、海外にご縁のある方に朗報です。
なんと海外で予防接種を受けると日本の半額以下に抑えられちゃいます!
A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、腸チフスなど打っておいたほうがいい予防接種はたくさんありますよね。
それらを全部日本国内で受けようとすると余裕で10万円を超えてしまってびっくりしたことがある人も多いと思います。
僕も初めて知った頃はマジでビビりました。そもそも保険適用じゃないってことにも驚きました(泣)
あまりにも高いので誰もが予防接種代を安く済ませる方法をネットで検索するはずです。
すると、タイのスネークファームに関するものがたくさん出てくるのでそっちについては知っている人も多いと思います。
実は僕もそこで黄熱病の予防接種を打ったことがあります。
でもタイ以外でも予防接種代を安く抑えることはできるんですよ。
そこで今回はネット上にあまり情報の出回っていないミャンマーの予防接種事情(病院の場所やワクチンの種類、値段など)を詳しく紹介していきます!
目次
外務省のサイトにアクセスすると世界各国の病院情報が手に入る
実は外務省のサイトにアクセスすると世界各国の病院の情報を手に入れることができます。
初めて行く国で病気にかかったり怪我をしてしまった場合に病院の名前や電話番号を知っているのと知らないのでは安心感が全然違います。
外務省サイト(ミャンマー情報)のリンクを貼っておくので興味のある方はこちらからみてください。
ミャンマー全体の一般的な医療事情からワクチン接種できる病院の住所までかなり幅広く情報が掲載されています。
僕はそのページの中で「ワクチンの種類が豊富」と紹介されている「Asia Pacific Center for Medical an Dental Care」というクリニックで予防接種を打ちました。
病院(Asia Pacific Center for Medical an Dental Care)の場所と営業時間
ヤンゴンの繁華街からは少し離れたところにあるので、繁華街の中心地スーレーパゴダから車で20分ほどかかります。
なので基本的にはタクシーで行くことになると思います。
流しのタクシーを拾うと高いので僕はいつもヤンゴン市内の移動にはアジア版UberのGrab(グラブ)を使っています。
今回もGrabを使って繁華街の中心から約3,000チャット(約214円)で行きました。(レート:1円=14チャット)
グラブの使い方は以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
病院は大通りから少し入ったところにあるので、看板を見逃さないようにしてください。
看板が見えたら右折します。
右折して細い道に入るとまたすぐに看板が見えます。
ここがもう病院です。
病院は一軒家を改装したような作りで全然大きくなかったです。
病院というよりクリニックという感じですね。
でも建物の内部はしっかりと改装されていて、平日のお昼に行ったにも関わらずミャンマー人で賑わっていました。
営業時間:毎日8時から20時
場所:以下の地図参照
予防接種を受けるために必要なもの
なんとこの病院で予防接種を受けるために必要なものはお金だけです(笑)
パスポートも予約も何も必要ありません。
ただお金を持って当日病院に行くだけで予防接種を受けさせてくれます。
でも僕の担当受付が適当だっただけかもしれないので、パスポートは一応持って行ってください。
パスポートなしで行ったら予防接種を受けられませんでしたと言われても僕は責任取れません。
また、初めて予防接種を受けるときにどの病院でも予防接種スケジュールとワクチンの種類を管理するカードをもらうと思います。
それを持っていくと医師との話し合いがスムーズに進むので、手元にあれば持って行ってください。
でも、なくても自己申告で予防接種は受けられるので必須アイテムではないです。
ミャンマー渡航前に受けておくべき予防接種
ワクチン種類 | 必要接種回数 | 時期 |
狂犬病 | 3回 | 当日、1週間後、1ヶ月後 |
A型B型肝炎混合 | 3回 | 当日、1ヶ月後、6ヶ月後 |
DPT(破傷風・ジフテリア・百日咳混合) | 1回 | 当日のみ |
MMR(麻疹・風疹・おたふく風邪混合) | 1回 | 当日のみ |
日本脳炎 | 1回 | 当日のみ |
腸チフス | 1回 | 当日のみ |
特にミャンマーに長期滞在する場合は、上記の予防接種を受けた方が安全です。
といっても日本はワクチン代がミャンマーの倍以上するのでヤンゴンに来てから予防接種をしてもいいと思います。
観光で短期的にミャンマーに来る場合も狂犬病だけは受けておいた方がいいです。
実は近年ヤンゴンで犬に噛まれる被害が多発しています。
去年、狂犬病に関して注意喚起メールが大使館から送られてきました(↓)
このメールに書かれているように、狂犬病は発症してしまうと致死率100%の病気です。
また、狂犬病という名前ですが、犬以外からも感染します。
ミャンマーで動物に噛まれたらとにかく病院に行ってください。
発症前であればワクチンを打って治す(発症を抑える)ことができます。
予防接種(ワクチン)の種類と値段
Asia Pacific Center for Medical and Dental Careで受けられる予防接種の種類と価格をまとめておきます。
ただ、ミャンマーの経済成長を反映して年々値上がりしているので、あくまで2018年11月時点の値段です。(レート:1円=14チャット)
ワクチンの種類 | 接種必要回数 | 単価(チャット) | 単価(日本円) |
A型B型肝炎混合 | 3回 | 68,000 | 4,860 |
A型肝炎 | 1回 | 90,000 | 6,430 |
B型肝炎 | 3回 | 25,000 | 1,790 |
腸チフス | 1回 | 45,000 | 3,210 |
破傷風 | 1回 | 5,000 | 360 |
黄熱病 | 1回 | 102,500 | 7,320 |
狂犬病 | 3回 | 31,000 | 2,210 |
同じ病気に対するワクチンでも種類が違うこともあるので確認できたものについては写真も載せておきます。
A型B型肝炎混合
黄熱病
狂犬病
受信手順:予防接種を受ける前〜受けた後
病院に入ったら、まず受付で予防接種を受けたいということを伝えてください。
ちなみに受付のお姉さんをはじめスタッフみなさんが英語を話せるのでミャンマー語が分からなくても大丈夫です。
「I want to take vaccination」と「ワクチンの種類(英語)」だけ言えば通じます。
ワクチンの種類 | 英語 | 日本語 |
A型B型肝炎混合 | Twinrix | トゥウィンリックス |
A型肝炎 | Hepatitis A | ヘパタイティスA |
B型肝炎 | Hepatitis B | ヘパタイティスB |
腸チフス | Typhoid | タイフォイド |
破傷風 | Tetanus | テッナス |
黄熱病 | Yellow Fever | イエローフィーバー |
狂犬病 | Rabies | レイビース |
すると、問診票を書くように言われます。
書くのは、下の画像の赤字部分だけでいいと言われました。
ミャンマーで使える携帯番号がなければ、そこも空欄でいいと思います。
名前とパスポート番号をパスポートと照合することもなく、全部自己申告で終わってしまいました(笑)
でももしかしたら受付の担当によっては確認されるかもしれないので、パスポートは持ってきた方がいいと思います。
問診票を書いたらあとは待つだけです。
僕は10分ほどで呼ばれましたが、その日の混み具合によってはもっとかかるかもしれないので時間に余裕を持って行ってください。
診察室に行ったら医師と接種するワクチンの確認をします。
ワクチンの名前と何回目の接種なのかだけ英語で伝えれば通じるので、英語が話せなくても大丈夫です。
それが終わると、予防接種カードをくれます。
他の病院で作ったものを持って行った場合はそのカードに追記してくれます。
僕は日本で作ったカードを自宅に忘れてきてしまったので新しく作ってもらいました。
A型B型肝炎混合ワクチンの3回目を受けました(↓)
最後に支払いをして終了です。
外務省のサイトにはワクチン代とは別に初診料15,000チャット(約1,070円)がかかると書かれていますが、そのような請求はありませんでした。
請求額は、ワクチン代とサービス料2000チャット(約140円)だけです。
この病院は毎日8時から20時まで開いているので、ミャンマー観光中もしくは東南アジアを周遊している時にふらっと立ち寄って予
防接種してみてもいいと思います。
さすがにタイのスネークファームほど安くはなかったですが、日本と比べると半額以下なので全然ありだと思います(↓)
予防接種代の国際比較(タイ・ミャンマー・日本)
比較対象は以下のとおりです。
- 日本:とあるトラベルクリニック
- タイ:スネークファーム
- ミャンマー:Asia Pacific Center for Medical and Dental Care
(レート:1円=3バーツ、14チャット)
ワクチン種類 | 必要接種回数 | 単価 | ||
日本 | タイ | ミャンマー | ||
狂犬病 | 3回 | 8,000円 | 1,050円 | 2,210円 |
A型B型肝炎混合 | 3回 | 13,000円 | 3,450円 | 4,860円 |
DPT(破傷風・ジフテリア・百日咳混合) | 1回 | 9,700円 | 1,950円 | 不明 |
MMR(麻疹・風疹・おたふく風邪混合) | 1回 | 12,000円 | 1,050円 | 不明 |
日本脳炎 | 1回 | 6,500円 | 1,380円 | 不明 |
腸チフス | 1回 | 9,700円 | 1,200円 | 3,210円 |
黄熱病 | 1回 | 12,000円 | 3,600円 | 7,320円 |
タイの物価はミャンマーよりも数倍高いんですが、なぜか予防接種代は安いです。
でも狂犬病やA型B型肝炎混合ワクチンを打ち終わるまでずっとタイに留まるのも面白くないと思うので、ミャンマーなど近隣国で受けるスケジュールを立ててみてもいいと思います。
比較表の通り、ミャンマーで打っても日本よりは断然お得です。
途上国でも都市部の病院はかなり整備されていて綺麗です。
管理もされているのでワクチン接種くらいなら全然不安に思う必要はないと思います。
ぜひミャンマーで安く予防接種を受けてみてください。
以下、ミャンマーを訪れる際に役立つ情報まとめです。
事前に読んでおくと入国後にスムーズに目的地まで移動できるようになるのでこの記事と合わせて読んでみてください。
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