【脱プラスチック】インドネシアで食べられるコップが開発された【エボウェア社製】

日経新聞4月2日12面

スーパーのレジ袋が有料化されるなど、世界的に環境保全の波が起きています。

以前ビッグイシューの記事で海洋プラスチック汚染(詳細は以下の関連記事参照)について紹介したように、自然界で分解されないプラスチックが最も深刻な環境汚染の一つなんですよね。

ビッグイシュー366号

【ビッグイシュー366号】2050年には海中プラスチック量が魚の量を超えてしまうらしい

2019年10月8日

 

でもプラスチックは便利なので日常生活のあらゆる場面に出てきます。

例えば、屋外で飲み物を飲むときに何を使っていますか?

きっとペットボトルやプラスチックコップですよね。

 

ペットボトルはリサイクルのために分別している人も多いですが、プラスチックコップはどうでしょうか?

そのままゴミ箱に捨てていませんか?

 

今日はそんなプラスチックコップに代わる食用コップの紹介です。

コップなのに食べられるんですよ笑

 

エボウェア社が開発したコップはライチの味がするゼリーみたい?

日経新聞4月2日12面

出典:日経新聞4月2日12面

ゴミをなくす最も有効な方法は、ゴミを作らないことです。

極論としては、人間が何も工業的な生産活動をせず自然界に存在するものだけを利用して生活をすれば環境汚染はなくなります。

でもそこまで徹底するのは難しいです。

そこで、日常生活の一部分を変えてゴミを少しずつ減らすしかありません。

 

例えば世界中で毎日使われているプラスチックコップというゴミがなくなったらどうでしょうか?

 

そんなこと無理だと思うかもしれませんが、実はできるんです。

なぜなら飲み終わった後にコップも食べてしまえばいいからです笑

そうすればコップというゴミは存在しなくなります。

 

日経新聞4月2日12面

出典:日経新聞4月2日12面

 

女の子が持っているコップの縁がかじったように欠けていますよね。

これは女の子がその部分のコップを食べたので欠けているんです。

ゼリーのような食感で、ライチやオレンジなどの味がするそうです。

 

まだ試行錯誤をしている段階で改善点も多いのですが、アイデアは画期的ですよね。

プラスチックコップと同様に割り箸、スプーン、フォークなども一度だけ使って廃棄されているので、同じ発想でゴミを減らせると思います。

 

食べられるお箸、食べられるスプーン、食べられるフォーク、そして食べられるお皿も作ってしまえば、食事を終えた後に何も残らない

そんな面白い光景が見られるかもしれません笑

 

食用コップの課題は生産コストの高さと耐用温度の低さ

エボウェア社が開発した食用コップは、現時点では冷たい飲み物にしか使えません。

ホットコーヒーなどの温かい飲み物を入れると、溶けてしまうからです。

 

また生産体制が整っておらずほぼ手作業で作っているため、コストが一個150円ほどかかってしまうことも大きな課題です。

 

しかしそのような課題を抱えているにもかかわらず、すでに世界50カ国の900社からオファーがあるそうです。

世の中の環境汚染に対する警戒感の高さが現れていますね。

 

【環境対策ブーム】高くてもエコな商品が売れる時代になった

環境対策をしている点をアピールすると企業のブランド価値が高まって物が売れる時代になりました。

 

つまり、

10円のプラスチックコップよりも50円の紙コップ
50円の紙コップよりも100円の食用コップ

が売れる時代です。

 

将来的には国のルールが制定されてプラスチックコップの製造さえできなくなるかもしれません。

そこで世界中の企業が環境に優しい製品やリサイクル技術の開発に取り組んでいます。

 

ビッグイシューの記事に世界最前線の環境対策を行っている企業がいくつか紹介されていました。

かなり面白い技術と製品なので、ぜひ読んでみてください(↓)

 

プラスチックを完全に新しい形に作り替えるケミカルリサイクルのベンチャー企業「日本環境設計」

ビッグイシュー366号

【ビッグイシュー366号】2050年には海中プラスチック量が魚の量を超えてしまうらしい

2019年10月8日

 

バナナの繊維から靴を作るベンチャー企業「インディアンズ」

ビッグイシュー375号

【ビッグイシュー375号】バナナの繊維で作った靴が環境に優しすぎてびっくり!土に埋めると2年で分解されるらしい

2020年1月30日

 

周登
ではまた!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA