今回は、ミャンマーの首都ネピドーを観光するために必要な情報(行き方、観光名所、宿泊場所、注意点など)を徹底的に紹介します。
僕も勘違いしていたんですが、実はヤンゴンが首都だったのはもう10年以上も前の話で、公式には2006年10月からネピドーがミャンマーの新首都になっています。
でもミャンマー経済の中心はいまだに元首都のヤンゴンです。
なぜならネピドーはオーストラリアのキャンベラと同じように首都として計画的に作られた町で、基本的に政府関係の建物しかないからです。
なので、「ネピドーに観光にいってもやることがない、見るものがない」なんてよく言われますが、それは全くの嘘!
実際にネピドー観光してみたら面白い場所だらけで、個人的にはミャンマー旅行中で一番面白い場所でした。
でも旅行する人があまり多くないのでネットで調べても情報があまり見つかりません。
そこで今回は実際に回って仕入れたネピドー観光に関する情報をすべて紹介します。
ネピドーに行こうか迷っている人、行きたいけどどうやって観光すればいいのかわからない人などは特に必見の記事です。
目次
そもそもネピドーはどんな街?
冒頭で説明した通りネピドーは2006年にヤンゴンから遷都された新首都で、まだ10年くらいの歴史しかありません。
またネピドーという名前も遷都に合わせて新しく作られた名前で、ネピドーはミャンマー語で「王都」という意味です。
このあたりは、もともとは「ピンマナ」と呼ばれる地域でした。
今でもネピドーの東にピンマナ駅があり、駅周辺ではミャンマー独特のどかな風景をみることができます。
僕はピンマナ観光もしてみたいなあと思っていたので、ピンマナ駅も見に行ってきました。
ピンマナ駅のチケット売り場に行列が、、、
チケットを買わなくてもホームまで行けるのでホームも見学させてもらいました。
朝ごはんを売っている小さなお店があったり、大量の荷物を抱えたおばちゃんがいたり、みんな自由にくつろいで列車を待っていました。
こんな田舎町ピンマナに大金をかけて首都を移す必要があったのか?という話ですが、これは外国人だけでなくミャンマー人さえも疑問に思っていることです。
しかしミャンマー人に聞いても誰も首都移転の本当の理由は知りませんでした。どうやら首都移転の経緯や理由は一切公開されていないようです。
なので色々とうわさ話はありますが、どれも結局はうわさの域を出ません。
それらのうわさは例えば、
- 海に近いヤンゴンよりも内陸のネピドーの方が軍事的に安全だ
- ミャンマーの国土はとても広いので南寄りのヤンゴンよりも中央に位置するネピドーに拠点を置いたほうが国全体をコントロールしやすい
- 人口の少ないネピドーに拠点を置いた方が、市民運動による政府機能不全のリスクが低い
など当時軍事政権だったミャンマーらしいと思えるような理由もあれば、
- タン・シュエ元首相お抱えの高名な占星術師の占いでネピドーに首都を移すべきだと助言された
なんてオカルトじみた話もあります。
しかも、最後の案を信じている人が多いくらいです。
厳しい修行に耐えた僧侶は未来を見ることができると言われているので、ミャンマー人は何か困ったことがあるとすぐにお坊さんに相談します。
そういう土壌があるので占星術師による助言にミャンマー政府高官が従ったという案がまことしやかにささやかれているわけです。
ちなみに2006年に遷都されましたが、外国人観光客に開放されたのは2012年からで、それ以前は政府関係者など一部の人のみが滞在できる隠された首都でした。
なので観光に関する情報はミャンマーの他の年に比べると圧倒的に少ないです。
でも面白い観光スポットが全然ないわけじゃないんですよ。むしろ面白い観光スポットしかないです(笑)
でも面白いスポットを紹介する前に、まずはネピドーへどうやって行けばいいのかについて説明しますね。
ミャンマーの各都市からネピドーへの行き方
飛行機で行く
ネピドー空港への便は、ヤンゴンから一日2本(朝と夕方)出ています。
所要時間は約1時間で、料金は130ドルです。
空港はネピドー市街の南にあり、南ホテル街までタクシーで約20〜30分(宿泊場所による)かかります。
料金の相場は約20000〜25000チャット(約1400円〜1800円)です。(レート:1円=14チャットで計算しています。)
参考例として、ネピドー空港から僕が泊まった南ホテル街のゴールデンレイクホテルまでのルートを載せておきます。
鉄道で行く
出発地 | 便数 | 料金 | 所要時間 |
ヤンゴン | 1日2本 (1本は寝台) |
【寝台】7700チャット(約550円) 【アッパー】5600チャット(約400円) 【オーディナリー】2800チャット(約200円) |
約9時間 |
1日3本 (マンダレー行きに乗り途中下車・以下の時刻表参照) |
値段不明(マンダレー・ネピドー間よりも同じか若干高い?) | 約9時間 | |
マンダレー | 1日3本 (ヤンゴン行きに乗り途中下車・以下の時刻表参照) |
【アッパー】3700チャット(約260円) 【オーディナリー】1800チャット(約130円) |
約6時間 |
バガン | 1日2本 | 2700チャット(約190円) | 不明 |
シュエニャウン(インレー湖) | 1日1本 | 4500チャット(約320円) | 不明 |
マンダレー駅で撮ったマンダレーヤンゴン間の時刻表です。どちらもネピドー駅で途中下車してください。
これによると、ヤンゴンとマンダレーからそれぞれネピドーへ向かった場合の出発・到着・所要時間は以下のようになります。
出発地 | 出発時刻 | 到着時刻 | 所要時間 |
ヤンゴン | 6:00 | 15:30 | 9時間半 |
15:00 | 23:30 | 8時間半 | |
17:00 | 26:00 | 10時間 | |
マンダレー | 6:00 | 12:00 | 6時間 |
15:00 | 20:30 | 5時間 | |
17:00 | 23:00 | 6時間 |
ネピドーに着いたら、ネピドー駅もしくはピンマナ駅で降りて予約したホテルに向かってください。
その際は、
- 北ホテル街で宿泊場所を予約した場合は、ネピドー駅
- 南ホテル街で宿泊場所を予約した場合は、ピンマナ駅
で降りると、タクシーの移動距離が短くて済みます。
ただし、ピンマナ駅に止まらない列車もあるので注意が必要です。
ネピドー駅の場所
ピンマナ駅の場所
バスで行く
出発地 | 便数 | 料金 | 所要時間 |
ヤンゴン | たくさん | 約7000〜9000チャット(約500〜640円) | 約6時間 |
マンダレー | 約5000チャット(約360円) | 約4時間 | |
バガン | 1日3本 | 約10000〜15000チャット(約710〜1070円) | 約8時間 |
シュエニャウン(インレー湖) | 1日3本 | 約10000〜14000チャット(約710〜1000円) | 不明 |
ネピドー行きのバスは大半が、ボウガッティリ・ハイウェイ・バスセンターを始発および終着地にし、途中でミョーママーケットを経由します。
ボウガッティリ・ハイウェイ・バスセンターは巨大すぎて目当てのバスを探したり、チケットを買うのが大変です。
また市街から離れてしまいます。
そこで、ネピドーに来る場合はミョーママーケットで降りる。ネピドーからバスに乗りたい場合はミョーママーケットでチケットを買って乗るのが楽です。
ボウガッティリ・ハイウェイ・バスセンターの場所
ミョーママーケットの場所
ネピドーのエリア分け情報およびおすすめのホテル紹介
この画像の通り、ネピドーはそれぞれの場所ごとにはっきりと用途が分けられています。
なので、それを知っているだけでもかなり観光に役立ちます。
北ホテル街
正直、アクセスはあまりよくありません。
軍事博物館とナショナルランドマークガーデンに行く場合は近いですが、それ以外の観光スポットやデパートなどは遠いです。
ただし、アクセスが良くない分、南ホテル街よりも宿泊費が安く抑えることができます。
南ホテル街
北ホテル街よりも多くのホテルが建っています。
ネピドーでホテル街といえば、通常はこの南ホテル街のことを指します。
南ホテル街からは大型デパートがある新市街のチャッピャイや旧市街のピンマナなどにも楽に行けるのでアクセスはいいです。
その分北ホテル街よりも宿泊費が高いですが、お手頃な値段で泊まれる中級ホテルもあります。
僕はアゴダを使って南ホテル街のゴールデンレイクホテルに一泊約20ドル(朝食付き)で泊まれました。
ゴールデンレイクホテルの正面入り口
官庁街
政府関係施設が集まっているエリアです。
国会議事堂などを見たい場合は観光コースに入れてください。
ネピドー名物の片側10車線の道などもこの辺りにあります。
合計20車線もあるので反対側まで横断するだけで一苦労です(笑)
旧市街地ピンマナ
ネピドーに首都が移される前からあった街です。
計画的に整備された新市街周辺とは違い、生活感のあるミャンマーらしい風景を見ることができます。
新市街地チャッピャイ
ネピドーに首都が移される際に新しく作られた商業エリアです。
大型のデパートなどが建っています。
ネピドーでおすすめのホテル
南ホテル街のゴールデンレイクホテルがオススメです。
必要なものは全て揃っていて料金も安く(約20ドル)、また車のチャーターやバイクのレンタルサービスがあるからです。
あとで詳しく説明しますが、車のチャーターサービスはネピドー観光で必須です!
北ホテル街にはもう少し安いホテルもありますが、アクセスが悪いのでおすすしません。
ゴールデンレイクホテルの詳細ですが、まずこのホテルも無駄に広いです。
本当にネピドーはなんでもでかい(笑)
正面の門を通り過ぎるとすぐに受付があります。
パスポートを預けて部屋の鍵を受け取ります。(軍事博物館を見学したい場合はパスポートが必要なので、ホテルを出る前に受け取ってください)
受付の周りに建物がないので、部屋はどこにあるのかなあと思っていたらバギーで送ってくれました。
本当に無駄に広い、、、
ホテルの敷地内にある湖(ホテル名の由来?)と長い道を超えると、建物が見えてきます。
宿泊した部屋がある建物
宿泊した部屋の様子
かなりきれいです。清掃やベッドメイキングも毎日してくれました。
ただ、この部屋にはシャワーやトイレが付いていません。
実はゴールデンレイクホテルの水回りの施設は一箇所に集められています。多分、その方が建設コストが下がるからでしょう。
部屋から出て30秒ほど歩くとトイレとシャワーがある部屋につきます。
共用の洗面台
洗面台は共用ですが、トイレとシャワーはそれぞれの部屋ごとに分かれています。
右がシャワー、左がトイレです。
部屋、シャワー室、トイレの鍵の計3本の鍵が渡されるので、自分が使うときだけ開けるシステムです(笑)
朝食は、受付の横にある建物で食べます。
ビュッフェなので好きなだけ食べられます。
全部とってみました。ミャンマー料理なので油っぽいですが、味はなかなか。お願いすると、半熟や完熟の卵も作ってくれます。
シャワーとトイレが部屋についていないのは面倒だけど、全体的に普通レベルのホテルです。
でも僕は安さ以外のとある点に期待してこのホテルに泊まりました。
それが、先ほども紹介した車やバイクのレンタルサービスがあるという点です。(レンタルサービス代金はこの記事の後半で画像付きで紹介しています)
この点はネピドー観光において本当に大切です。
このサービスがあるので、僕はゴールデンレイクホテルをお勧めしています。
ゴールデンレイクホテルの場所
どうしてネピドー観光では移動手段の確保が必要なのか?
ネピドー観光には絶対に車かバイクなどの観光の足が必要です。
なぜなら、ネピドーにバスなどの公共交通機関がないからです。
とはいえ、いくら広くても観光スポットが密集していれば別に問題はありません。
しかし、ネピドーの観光名所はネピドー中に点在しています。
そしてネピドーには住んでいる人も観光客も全然いないので、公共バスも走っていません(泣)
なのでネピドー観光には車かバイクが絶対に必要なんです。
そういう事情だということはネピドーに行ったことのあるミャンマー人にきいていたので、ゴールデンレイクホテルでバイクを借りました。
でもこの選択は半分成功で半分失敗でした。
レンタルサービスのあるホテルを選んだことは正解だったんですが、バイクをレンタルしたのは失敗だったんです。
どうしてバイクではなく車をチャーターした方がいいのか?
1、直射日光がきつい
まず、僕が観光した10月後半の平均気温は20度後半、ときには30度を超えます。
そしてネピドーの道には日差しを遮るものは一切ありません。
こんな道が何十キロも延々と続きます(↓)
正直、30度越えで日陰なしの道を1時間以上もバイクで移動するのはしんどかったです(泣)
2、バイクはスピードが全然でない
僕はバイク免許を持っていないのでマニュアルが運転できません
なので自動的にオートマを借りることになったんですが、それだと時速50㎞くらいまでしか出ません。
ホテルで借りたATバイク
でもネピドーの観光地はそれぞれが30〜40kmくらい離れているのでそのスピードで運転していると全然たどり着きません(泣)
上述のように、炎天下もしくは雨の中で長時間もバイクを運転して目的地に向かうのはかなりしんどいです。
僕が観光した日は快晴だったので腕と首が焼けるように暑かったです。
運転し始めた瞬間は風が気持ちいいなあと思いましたが、それは最初の10分くらいでなくなってしまいました(泣)
ネピドーには片側10車線道路があるくらいなので普通の道も基本的に片側3車線くらいあります。
そしてネピドーには信号が全然ありません。
なので車は移動すれば時速100㎞以上でバンバン進んでいきます。
僕も猛スピードで運転する車にたくさん抜かれました。
つまり、車をチャーターしたほうがたくさんの観光地を効率よく、そして楽に見て回ることができるんです。
3、道に迷ったら取り返しがつかない
最後に、土地勘のない観光客がネピドーで運転するのは大変という話をします。
僕はバイクを借りて自力で色々と実に行きましたが、交差点に差し掛かるたびにグーグルマップとGPSで道を確認しました。
複雑に道が入り組んでいないのはネピドー観光のありがたい特徴ですが、それは言い換えると、一度道を間違えると目的地からどんどん遠ざかるということです。
曲がらなきゃいけない道を通り過ぎちゃったから次の交差点を曲がろうと思っても次の交差点は5km先にあります(泣)
道を間違えていることにすぐに気がつけばいいですが、目的地を大幅に通り過ぎて間違いに気が付いたり、道を引き返さなきゃいけなくなったり自分で運転するとそういうリスクがあります。
少なくとも、SIMフリー携帯とミャンマーSIMなどネピドー観光中にGPS機能を使える手段がない場合は自力で運転するのは避けた方がいいです。(SIMカードはヤンゴン空港で買えるので、ミャンマー到着と同時に買っておいてください)
ちなみにネピドーでは、道を聞きたくても誰も歩いていないのが普通です(泣)また仮にミャンマー人を見つけても高確率で英語は話せません。
ということで、ネピドー観光では運転手付きの車をチャーターするのが一番効率がいいし、楽だし、確実です。
もちろんバイクレンタルよりは高いですが、その分の価値は絶対にあります。
参考として、ゴールデンレイクホテルのレンタル価格表を載せておきます。
レンタル時間 | バイク | 車(運転手付) |
1時間 | 4000チャット(約290円) | 15000チャット(約1070円) |
2時間 | 8000チャット(約570円) | 25000チャット(約1790円) |
3時間 | 12000チャット(約860円) | 30000チャット(約2140円) |
4時間 | 16000チャット(約1140円) | 40000チャット(約2860円) |
8時間 | 30000チャット(約2140円) | 60000チャット(約4290円) |
バイクは借りる時間が短くても長くてもほとんど単価は変わりません。
一方、車は長く借りるほどどんどん安くなっていきます。
ネピドーは本当に広いので車を1日借りてしまっても大丈夫です。というかむしろそうした方がいいです。
またホテルのレンタル価格表(以下の画像)には、Automatic Motor Bikeと書かれていますが、マニュアルのバイクもありました。
値段は聞いていませんが、多分オートマと同じです。
ミョーママーケットや空港などへの送迎サービスもあるようです。
ネピドーで絶対に見て欲しいおすすめの観光地
車やバイクなどの足を手に入れたら、早速以下の観光名所を巡ってみてください。
ネピドーには観光するところがないなんて大ウソです。
実際にはたくさんのすごい場所やおもしろ観光スポットがあります。
世界一無駄に広い「軍事博物館」
ネピドーの軍事博物館は広すぎて一日で見学し終わらない
これはネピドーに住む僕の知人が言っていた言葉です。
でもこの言葉を聞いた時「僕は歩いて回れないほど広い博物館なんてないだろう」と甘く考えていました。
確かにこの博物館は本当に広すぎて歩いて見学できません!
あらゆるものがとにかくでかくて広いネピドーの「無駄」の真髄が凝縮されています(笑)
まず、博物館の門を通って、最初に見える風景はこれです。
奥に小さく霞んで見える建物が博物館です(でもこれは巨大な博物館のほんの一部です)
繁華街から離れた場所にあるので軍事博物館まで歩いてくる人はほとんどいないと思いますが、もしそんな人がいたら門を通ってから絶望することは間違いありません、、、
門を通るとすぐ右手に小さな建物があるので、そこでパスポートを預けて入館カードを受け取ってください。(ホテルなどにパスポートを置いてこないように気をつけてください)
写真右にポツンと座っているおじさんと目の前の小さな机が受付です(笑)
カードを受け取ったら博物館を目指すんですが、実は博物館の広大な敷地は屋外も展示スペースになっています。
博物館の建物の外にも展示物がたくさんあります。
門を通ってから右に行くと戦闘機エリア、左に行くと軍艦エリアです。
戦闘機エリア
戦闘機には見えない輸送機?もありました。
そして翼の下には休憩中のミャンマー人と軽食を売るおばちゃんたち。たぶん博物館に無許可で商売しているんだと思います(笑)
軍艦エリア
軍艦のミニチュア(実物よりもだいぶ小さいと思います)が3つくらいと魚雷やレーダーが少し。
全体的に戦闘機エリアよりも置いてあるものはしょぼかったです。
さて、戦闘機と軍艦を見たらついに博物館の建物に入っていきます。
建物は海軍・陸軍・空軍に分かれていて、それぞれの軍隊が別々に管理・運営する徹底ぶりです。
上から見ると、コの字のようになっています。
この画像をよく見ると分かるんですが、陸海空の建物はすべて繋がっています。
でも遠すぎてとても歩いていけません。
実際はこんな距離感なんです(↓)
次の展示室が見えない、、、
なので僕は海軍の建物を一回出てからバイクで陸軍の建物に移動して、陸軍を見学したあとはまたバイクで空軍に移動しました。
海岸→陸軍→空軍の順番で見学してからバイクの置いてある海軍の建物に歩いて戻ってくるとか無理です。遠すぎます。
でもこんなに広いのにどの部屋もバッチリ空調が効いていたし、掃除をするおばちゃんたちが大量にいました。
まさに無駄の極みです(笑)
ちなみに陸軍の正面口から目の前の噴水を見るとこんな景色です。
おそらく入口は矢印のあたりにあると思います。
ということで、絶対に徒歩で軍事博物館に行かないでください。博物館についてからもバイクや車が必要です(笑)
陸海空のそれぞれの展示室には数え切れないほどの展示物が置いてあるので、丁寧に見ていると一日がかりになると思います。
いくつか写真を撮ったので載せておきます。
海軍の建物
おそらく実物の魚雷です。信管を抜いてあるのかな?
実際に使われていたスクリューが広い展示室のど真ん中に堂々と鎮座していました。
船のエンジンです。
ものすごいレトロな潜水スーツで、個人的に一番気に入った展示物です。
陸軍の建物
陸軍の建物はミャンマー軍全体の歴史館も兼ねているので一番大きいです。
たぶん地雷を探している様子。
戦車の模型です。残念ながら実物は置いてありませんでした。
ミャンマーの制服コレクション(笑)
空軍の建物
こちらは飛行機の操縦を学ぶシミュレーターなんですが、扉が壊れていて開かないらしいです(笑)
飛行機のエンジン部分
撃墜された機体の一部も展示されていました。
陸海空どの博物館もスタッフはとても暇そうにしていて、こちらから声をかけなくてもガイドしてくれます。
でも一つ一つとーっても丁寧に説明してくれるので急いでいる時は断ってください(笑)
時間がある場合は一緒に回ってみると面白いと思います。
僕は空軍の建物だけ一緒に回りました。
案内してくれた青年は空軍の現役エンジニアで、彼によると空軍の建物のガイドは空軍所属の現役軍人が2ヶ月交代で勤務しているそうです。
陸軍と海軍もそうなのか聞いてみると、それぞれの軍が独自に管理しているからよくわからないと言っていました。
軍事博物館の中でもいろいろ複雑な政治・軍隊事情があるようです、、、
本当に広くて、展示物も豊富、おまけに無料でガイドもつくので、ミャンマーの軍隊に関することを知りたい人はぜひ軍事博物館に寄ってみてください。
軍事博物館
開館時間:9時半〜16時半
料金:無料(パスポートを提示する必要あり)
場所:以下の地図参照(↓)
ミャンマー全土を1時間で旅行できる「ナショナルランドマークガーデン」
軍事博物館の隣にあるテーマパークです。
ここは正直ネピドーで一番面白い場所だと思うので、絶対に行って欲しいです。
なんと、わずか一時間でミャンマー全土を擬似的に観光できちゃうんです。
その理由はこの画像を見てもらうとよくわかると思います。
実はナショナルランドマークガーデンは、ミャンマーの国土と同じ形になっているんです。
右下にオレンジで囲った部分にはダムと書かれているんですが、なんと海をダムで再現してしまったそうです。
この徹底ぶりには、ただただ驚愕、、、ここにもネピドーの無駄の真髄が存分に現れています(笑)
でもそんなテーマパークの入り口には絶対にやばいマスコットがいます。
これは絶対にやばいです。ディズニーが気づいたらナショナルランドマークガーデンは潰されてしまうかもしれません(笑)
でもこんなのがいると逆に気になってしまい絶対に入りたくなりました。
ということで、入場料の15000チャット(約1070円)を払い入場。(レートは1円=14チャットで計算)
バギーに乗って、入口のカチン州(ミャンマー最北端)から徐々に南下しながらミニチュアで再現された各地の観光名所を見ていきます。
1時間分のバギー代(運転手付き)は入場料に含まれているので払う必要はありません。
敷地内のミニチュア観光スポットをいくつか紹介します。
サガイン州のサガイン山とパゴダ
写真だとうまく伝わらないんですが、めっちゃ小さいです(笑)
マンダレー王宮
エヤワディ川(笑)
ヤンゴンのシュエダゴンパゴダ
チャイティーヨーのゴールデンロック
全部笑えるんですけど、特に面白いのはこの緑の山の中にあるアトラクションです。
バギーの運転手が教えてくれたんですが、この山の中には3D映画館があるんです。
それも1000チャット(約70円)で見られるというので山の中に入ってみました。
すると確かに3D映画のチラシが貼ってあります。
でもその横にあった3D映画館の入り口は明らかにしょぼい、、、
で、映画館の中に入ってみると、、、わずか10席くらいの部屋に3Dテレビが置いてありました。
これはやばい(笑)
何を見せてくるのか聞いてみると、ミャンマー人スタッフが大量の3Dディスクを持ってきました。
この中から好きなものを選んで、「20分だけ」見られるそうです。
もう何かいろいろツッコミどころしかなくて本当に面白い映画館でした(笑)
ナショナルランドマークガーデン
営業時間:8時から17時
料金:15000チャット(約1070円)、1時間分のバギー代込み
場所:以下の地図参照(↓)
ミャンマー美術を一箇所に集めた「国立博物館」
ナショナルランドマークガーデンからバイクで1時間くらい運転してやっと着きました。
観光スポットが遠すぎる、、、
国立美術館は軍事博物館ほど広くないですが、それでもやっぱり巨大です。
例えば受付はこんなに無駄に広いです(笑)
入館料5000チャット(約360円)を払います。
荷物は預けますが、携帯電話の持込と撮影(絵画の展示室以外)は大丈夫です。
カメラを持ち込めないのに携帯電話なら撮影できるルールは意味不明ですが、ミャンマーでは浸透しているようです。
バガンの考古学博物館も携帯電話なら持込・撮影OKでした。
バガンの博物館などについて気になる方は以下の記事を読んでみてください。
では、ミャンマー全土から集められた美術品を一部紹介します
美術品だけでなく、化石も展示してあります。
でも一番の目玉は、黄金の部屋です。
展示してある美術品も展示部屋の装飾も全部段違いに豪華です。
異世界に繋がっていそうな巨大な黄金の扉
これが国立博物館の一番の目玉展示物です。
その他にも黄金の美術品がずらり
ネピドーに来たらぜひ実物を見に行ってください。
国立博物館
営業時間:9時半から16時半(月・祝日は休み)
料金:5000チャット(約360円)
場所:以下の地図参照(↓)
シュエダゴンパゴダの実物大レプリカ「ウッパタサンティ・パヤー」
ヤンゴンにあるシュエダゴン・パヤーの実物大レプリカです。
高台に建っているので眺めが最高です。
またシュエダゴン・パヤーと違って中に入ることができます。
内部はまさに豪華絢爛で、金ピカ+大理石の彫刻だらけです。
また、ウッパタサンティ・パヤーの東側には国の平和と繁栄の象徴であるアルビノの白象もいて、無料で見ることができます。
白というよりピンクに見えるんですが、気のせいでしょうか?(笑)
ウッパタサンティ・パヤー
営業時間:5時半から21時(夜はライトアップされます)
料金:無料
場所:以下の地図参照(↓)
世界最大のスターサファイアが見られる「宝石博物館」
世界最大のスターサファイアがあります。6万3000カラットで約12キロもあるそうです。
このスターサファイアを含めて、かつてヤンゴンの宝石博物館に置かれていた目玉と言われる宝石はこちらに移されています。
ミャンマー最高峰の宝石を見たい場合は、この場所は絶対に外せません。
ただし、内部は撮影できないので思い出だけ持ち帰ってください(笑)
宝石博物館
営業時間:9時半から16時(月曜・祝日は休み)
料金:5ドル(1階の宝石ショップは無料で入れる)
場所:以下の地図参照(↓)
まとめ
ネピドーに行っても観光することがないなんて真っ赤な嘘です。
ここで紹介したように笑える観光スポットがいくつもあります。
今回紹介した場所をまとめておくと、
- 軍事博物館
- ナショナルランドマークガーデン
- 国立博物館
- ウッパタサンティ・パヤー
- 宝石博物館
他にも、片道10車線道路や動物園、サファリパーク、マハボディ・パヤーなどここで紹介していない場所もあります。
ネピドーは政府関係者しか用のない土地ではなく、実は観光客も楽しめる場所なんですよ。
バガンやマンダレーなどを旅行する際にちょっと寄り道してみてください。
きっとハマりますよ(笑)
もちろんネピドー以外のメジャーなスポットも観光したのでその他の町についてもまとめてあります。
ぜひ読んでみてください。
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