今回は大人気のインレー湖ボートツアーに関するまとめです。
ボートツアーの参加方法や参加できる人数、所要時間、料金、見どころなどインレー湖観光に関する情報を網羅しました。
たまたま僕が訪れた時期にインレー湖伝統のファンドーウー祭りも開催されていたのでお祭りの写真もあります!
ということで、インレー湖で見所と言われる場所はほぼ全て1日で回ったので、それらをインレー湖への行き方と合わせて紹介していきますね。
目次
バガンからニャウンシュエ(インレー湖)への移動手段
バガンからインレー湖観光の拠点の町ニャウンシュエに行く方法は飛行機かバスの2通りです。
飛行機で行く
ゲストハウスが密集しているニャウンウー地区のメイン通りからバガンのニャウンウー空港までは車で10分程度です。
モデルケースということで僕が泊まったピンサルパゲストハウスからの道を載せておきます。料金は5,000チャットほど(約360円)です。
オールドバガン地区やニューバガン地区からニャウンウー空港へ向かう場合はもう少し距離があるので、7,000チャットほど(約500円)になります。(レートは、1円=14チャット)
バガンのニャウンウー空港からインレー湖近くのヘーホー空港まで毎日定期便が出ています。
1日3便あり、ザクッと以下のようなフライトスケジュールで、料金はどの便も100ドル前後です。
1. 8時発 〜 9時着
2. 9時発 〜 10時着
3. 10時発 〜 11時着
ヘーホー空港からニャウンシュエの街中まではタクシーで40分〜1時間かかります。値段は、20〜25ドルほどです。
僕が泊まったホテル「リメンバーイン」までのルートを参考として載せておきます。
ということで、飛行機を使うと飛行機代100ドル+タクシー代20ドル=120ドルはかかると思ってください。
値段は高めですが、バスよりも圧倒的に短い時間で着くので、時間が限られている人はお金で時間を買ってしまうのも全然ありだと思います。
ただし午前中しかないので、バガンを観光してから夕方に出たい場合はバス一択ということになります。
バスで行く
バックパッカーを始め、多くの人が夜行バスを使うと思います。
単純に飛行機より安いし、宿代の節約にもなるし。
僕は早朝からインレー湖のボートツアーの参加したかったので夜行バスに乗ることにしました。
おかげで予定通り、早い時間からボートツアーに参加できて見所は網羅できたので大満足です。
ちなみにチケットはピンサルパゲストハウスで取ってもらいました。(ピンサルパゲストハウスのフミヤさんはマジで万能です!)
値段は、18000チャット(約1290円)(レートは1円=14チャット)
ニャウンシュエで降りなければ、タウンジーやラーショー、ミャワディーまで行けるようです。
21時半出発だったので、21時過ぎに宿にピックアップトラックが来ました。
バスターミナルで長距離バスに乗り換えます。
ニュウンシュエまでのバスはこちら(↓)
内装もかなりきれいで嬉しい誤算です。各席に一つずつUSB端子がついていたので、iPhoneの充電もできました。
出発してすぐにケーキとコーヒーのサービス。これが最初で最後のサービスでしたが、夕食を食べ損ねていたので助かっちゃいました(笑)
早朝5時頃にニャウンシュエに到着しました。
その少し手前でバスの運転手がインレー湖の入域料1,000チャット(約1,070円)を徴収します。
ニャウンシュエに着いてから以下の場所で降りました。
バガン発ニャウンシュエ行きの長距離はバスは基本的にここに止まるそうです。
到着場所の写真です。(到着時は真っ暗だったので昼間に撮り直しました)
早朝5時に着いてしまうのでお店も開いていません。
そこでピンサルパゲストハウスのフミヤさんにバス停近くのホテル「リメンバーイン」を予約しておいてもらいました。
早朝5時につくことを見越して早朝チェックインのお願い付きです。
フミヤさん、本当にありがとうございます!
夜行バスを使って早朝にニャウンシュエに着く観光客が多いので、ニャウンシュエのホテルはお願いしておけば早朝チェックインに対応してくれるそうです。
ちなみにリメンバーインは部屋が空いていれば早朝チェックインは無料で対応してくれるし、バス停から近いので歩いていけます。
リメンバーインは建物も部屋もとってもきれいなので、かなりオススメです。
この部屋が15ドルの部屋です。
ただ、残念なことにミャンマーのホテルあるあるで、フリーWi-Fiは弱くてあまりつながりません。
部屋のクオリティは全く問題ないんですけどね。
ミャンマー旅行中はSIMフリー携帯とミャンマーのSIMカードを用意することをオススメします。
シムカードはヤンゴン空港で買えます。
インレー湖ボートツアーの参加方法・値段・所要時間
さて、前置きが長くなりましたが、ここからがインレー湖ボートトリップの紹介です。
情報盛りだくさんなので、メモりながら読んでください。
まずインレー湖のボートツアーに参加・申込する方法は以下の3通りあります。
1. 旅行会社に手配してもらう
2. ホテルに手配してもらう
3. 港に行って船乗りと交渉する
このうち、自分で船乗りと値切り交渉して参加するのが一番安くボートに乗れる方法です。
相場や時間は以下の通りなので、時間を短くしたり、長くしたり、いろいろ交渉してみてください。
1舟の値段 (1円=14チャット) |
所要時間 | |
半日ツアー | 10,000〜15,000チャット (約710〜1,070円) |
約4時間 |
1日ツアー | 20,000〜25,000チャット (約1,430円〜1,790円) |
約8時間 |
相場は1舟の値段なので、一緒に乗る人数で割り勘します。小さな木造の舟なので最大でも5人前後しか乗れません。
(写真の真ん中に写っている舟にはカッパを着た観光客が3人乗っています ↓ )
僕はホテルで手配してもらいました。
ただ、ファンドーウー祭りを見るために通常よりも倍以上遠くまで行く必要があったので、1日10時間貸切で35,000チャット(約2,500円)払いました。
どうして遠くまで行く必要があったのか、ファンドーウー祭りとはどんなお祭りなのかということについては記事の後半で詳しく説明しています。
インレー湖観光の見どころ
お土産 |
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民族 |
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施設・自然・遺跡 |
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お祭り(10月頃) |
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インレー湖の見どころはだいたいこんな感じです。
これらの中から行きたい場所を選んで船乗りと値段やコースを決めます。
長丁場になりますが、全部1日で見ることも不可能ではありません。実際僕は鍛冶と五日市以外は全部見に行きました。
どれを見たらいいかわからない場合は船乗りのお任せプランにすることもできますが、ぜひインディン遺跡は見に行ってください。インレー湖観光の目玉です。
実際に回ったコースの紹介
ここからは僕が実際に回ったコースと施設の詳細を紹介していきます。
まず8時頃にホテルを出たんですが、なぜか船乗りと一緒に港まで15分くらい歩きました。
車かバイクで迎えに来てくれると思ってたんですけどね(笑)
インレースターホテルの前に川と橋があって、そこにボートがたくさん泊まっています。
自分で船乗りを見つけてツアー参加や値段交渉などをしたい人はインレースターホテル前に行って船を探して下さい。
僕も橋の手前に停めて小舟に乗りました。
出発後いきなりこんなに低い橋の下をスレスレで通りました
ライフジャケットじゃなくてヘルメットが必要かも(笑)
1、インダー族の住居
住居は全て高床式
車の代わりに舟を使って生活する、湖と共存しながら生活している民族です。
小さな子もインダー族伝統の足漕ぎをマスターしています。
というかそもそも、小学校低学年ぐらいのこども二人で舟に乗ってどこにでも行っちゃうんですねー。
2、銀細工の工房
インダー族の住居を見学した後、しばらく何もない湖が続きます。
運悪く曇り時々雨だったのでめっちゃ寒かったです。
インレー湖をボートで観光するときは晴れていても薄手の上着を持って行った方がいいと思います。
ボートは結構スピード出すので風が冷たいんです。
さて、しばらく進むと銀細工の店が見えてきました。
銀の抽出から加工まで全てこの店の中でやってしまいます。
でもアクセサリーをつける趣味はないし、プレゼントする相手もいないので買いませんでした(泣)
恋人や気になるお相手がいる人はここで渾身のプレゼントを買ってください。
全部手作業で作った一点物です。
3、首長族の機織り
このお店のすぐ近くに首長族のお店もありました。
首長族+機織り機はインレー湖の鉄板です。
観光客用にあえて見える場所で織っているので超やらせですが、「首長尾族を見た」ことに変わりはありません(笑)
完成したロンジーやバックはとても色あざやかで綺麗ですね。
日本だと派手すぎて着るのが難しいかもしれません、、、
4、インディン遺跡
この後はいよいよ目玉の一つ目、インディン遺跡です。
結構遠いんですが、インレー湖に来たら絶対に行っておきたい場所だったので道中ずっとワクワクしてました。
インディン遺跡へ続く川(下の画像)は2月から5月ごろの乾季の時期は水量が足りず舟が入れないことがあります。
インディン遺跡を見たい場合はその時期は避けてください。
こんなに奥まった場所にあるんです(↓)
湖の中心からだいぶ離れていますよね。
インディン遺跡のある山の麓につきました。
ここからインディン遺跡までは徒歩で20〜30分かかります。
僕は他にも見たい場所がたくさんあったので、時間の節約のためにバイクタクシーを拾って片道5分くらいで行きました。
バイクタクシーは往復で3000チャット(約210円)でした。(レートは1円=14チャット)
歩いている人も結構います。でも遠い、、、山の麓に少しだけ見える金色の部分がインディン遺跡です。
僕はバイクでスイスイです。
たった数百円で時間と体力を買えるので、バイクに乗っちゃうのが正解だと思います。
節約した時間で他の場所も観光しちゃいましょう。
ついに到着!めっちゃトンがってる(笑)
インディン遺跡の中は、ストゥーパ(内部に入れない仏塔)だらけです。
てか、これしかありません。でもいいんです。その光景が綺麗なんです!
インディン遺跡にはたくさんの犬がいます。
この日は日差しで暖かくなった床の上で気持ちよさそうに寝転んでいました。
ミャンマーの犬は大人しいですが、狂犬病持ちです。
触っても噛まれることは滅多にないですが、油断は大敵。
もし噛まれてしまったらすぐに病院に行ってください。事前にヤンゴンなどで予防接種もできます。
遺跡内部には一棟だけ建物があり、ミャンマーの至るところで目にする金箔貼りができます。
ただし、男性限定です。
女性は仏像に触ったり、近づいたりできないので手間で座って男性が金箔貼りをする様子を見ています。
ちなみに、金箔貼りで徳を積めない女性はどうすればいいのか?というと、、、
自分で金箔を買って男性に貼る作業をお願いすればいいそうです。
え、それでいいの?という気持ちが少ししますが、ミャンマー人女性は実際そうやっているのでいいんでしょう。
5、昼食は本場のシャンカオソイ
ファンドーウー寺院を眺めながら食べられるお店に連れて行ってもらい、インレー湖のあるシャン州の伝統料理「シャンカオソイ」を注文しました。
ミャンマー料理は脂っこいものが多いんですが、シャン料理はそこまで脂っこくないので日本人の口に合います。
このシャンカオソイもピリ辛のタレと麺がうまく絡まって絶品でしたー。
お値段わずか500チャット(約35円)です。
お店はここにあります。
6、ファンドーウー寺院
お昼ご飯を食べてからファンドーウー寺院を少し見学しました。
ファンドーウーパゴダはインレー湖最大の寺院で、中には金箔を貼れる5体の仏像が納められています。
門をくぐり奥に見える階段を上って二階に上がると仏像が安置されている本堂につきます。
中央のステージに上がって金箔を貼る男性と手前で見学、お祈りする女性
初めて見たときは本当にびっくりしてしまったんですが、男性たちが金箔を貼っている仏像がどう見てもお団子にしか見えません。
なんと金箔を貼りすぎて仏像がお団子のように丸くなってしまったそうです(笑)
テレビ中央に写っている鏡餅みたいな形のものは、かつて仏像の形をしていたらしい。
一体何枚の金箔を貼ったらそんなことになるのか想像もつきません。
ファンドーウー寺院の周りでマーケットが開催されていました。
常時オープンしているんだと思います。
お土産も日用品もここで全部揃いそうです。
実は、ファンドーウー寺院の一階部分にもお店が集まっています。
階段を登らずに横にそれると入口があります。
売っているものは外のマーケットとあまり変わりませんが、密集度が桁違いです(笑)
7、ファンドーウー祭り
毎年9月〜10月ごろにファンドーウー祭りが開催されます。
このお祭りでは、聖鳥カラウェイを模した船(上の写真)をインダー族が小船で引きながらインレー湖を回ります。
聖鳥カラウェイの船はお祭りの期間以外、ファンドーウー寺院の中に保管されているので、お祭り期間以外にいっても見学はできるようです。
お祭りの出発地点はファンドーウー寺院で、そこから2週間以上かけてゆっくりインレー湖を時計回りに回ります。
僕がインレー湖に着いた時には、すでにカラウェイの船ははるか遠い「奥インレー湖」と呼ばれるエリアに行っていました。
そこで割増料金でわざわざ見に行ってもらったんですが、ものすごい遠かったです(泣)
図で説明すると、まずカラウェイはファンドーウー寺院から矢印の方向に北に上がります。
そのあと、インレー湖観光の拠点の町ニャウンシュエを過ぎてから南下し始めます。
僕が見に行った場所は図のはるか下の方の赤丸です。
正確には覚えていませんが、このあたりでした。
遠いと言われているインディン遺跡が青丸のところなので、ニャウンシュエからさらに倍くらい移動してます(泣)
ファンドーウー祭りを見たい人は、カラウェイがニャウンシュエに滞在している時に行くのがベストです。
8、蓮の繊維の織物
インレー湖では伝統的に蓮の茎から繊維を取り出して織物を作っています。
本当に少ししか取れないようでかなり高いです。
小さなスカーフが80ドルとかします(泣)
蓮の繊維で織った布
見学した工房では、コットンやシルクでロンジーなども作っていました。
こちらは、蓮の繊維の織物ほど高くありません。
ロンジー1枚で20~30ドルくらいです。
ボビンを作る様子
謎の工程(笑)
機織り機で地道に織っていきます。この技術をマスターするまでに年単位で時間がかかるそうです。
どうやったらこんなきれいな柄になるのか全くわかりません。職人技ですね。
9、葉巻作り
インレー湖では葉巻作りも有名です。
こちらの工房では、バラ売りはしていなくて10本5000チャット(約360円)で売っていました。
葉巻は大きく、甘いタバコと甘くないタバコに分けられます。
好みの香りの葉巻をお土産として買うと、葉巻好きだけでなくタバコを吸う人にも喜ばれるかも。
全て手作業で作っていました。1分で1本作る早業です。
10、トマト畑
インレー湖の上にはたくさんの畑があります。
どうやら、集めた水草の上に泥を乗せて、竹串で湖の底に固定しているようです。
最初に考え付いた人すごいですよね(笑)
ほとんどトマトばっかりでしたが、それはおそらくトマトが一番元気に育つからだと思います。
留学時代に食べ終わったトマトの種を庭に蒔いておいたら数ヶ月後にすごいことになってしまったのはいい思い出です(笑)
トマトの生命力はインダー族の暮らしを支えているんですね。
11、ガーペー寺院(ジャンピングキャット寺院)
以前はここに、手に持った輪っかをジャンプでくぐらせる僧侶と、その芸をする猫がいました。
そのため、ジャンピングキャット寺院として観光客に人気でしたが、僧侶も芸をする猫も亡くなってしまいその芸を見ることはできなくなりました。
しかし、寺院の中には未だに大量の猫がいます。
ということで、現在は(ジャンピング)キャット寺院として人気です。
ガーペー僧院には猫目当てに多くの観光客が来るのでお土産やさんもたくさん出店しています。
でもほとんど衣服だったと思います。なんでだろう???
ではここで突然ですが、ネコ好き大歓喜のガーペー寺院の猫コレクション
ものすごく可愛かったです!
12、インダー族の伝統漁法
インレー湖といえばインダー族のこのポージング!
でもこれ完全にやらせです(笑)
漁をしている場所に近づくと、ゆっくりと舟に寄ってきていろいろポージングしてくれます。
そーっと近づいてきて、、、いきなりポージング
でも漁師さん、そこに網を落としても絶対に魚はいませんよ(笑)
まあ魚を獲る気がないのでいいんでしょうけど。
こんな魚が取れたぞ!って最後に見せてくれたのがこれ。かなり小さい(笑)
そのあとは、真横まで近づいてきてお金を要求されました(笑)
決まった額はないので適当に払ってください。
ちょっとしか払わなくても、本業の漁より儲かると思います。
もしかしたら漁ではなく、写真撮影のチップ代で生計を立てているのかもしれません(笑)
そんなこんなで、18時過ぎに出発地点の橋に戻ってきて、解散しました。
朝8時から夕方18時までの10時間フルコースです。
正直疲れましたが、これ以上ないくらい詰め込みでいろいろ見せてもらったので思い残すことはありません!
夕食はニャウンシュエでお寿司を食べました
ホテルに戻ってきてから夕食をどうしようかと思っていたら、なんとすぐ近くにお寿司を食べられるお店がありました。
それがこちらの「寿司バーNOZOMI(のぞみ)」という日本食屋さんです。
日本から来てわざわざミャンマーのそれもニャウンシュエで寿司を食べる必要はないですが、ちょっとミャンマー料理に飽きてきたので口直しということでお邪魔して握りと刺身をいくつか注文しました。
これでもかってくらい山盛りにワサビが盛られているところにミャンマーを感じます(笑)
どれもなかなか。
写真のメニュー全部合計でちょうど10000チャット(約710円)です。
ちなみにちゃんとキッコーマンの醤油も出てきましたよ(笑)
ニャウンシュエから日帰りでカックー遺跡に行ってみた
翌日はタウンジーにあるカックー遺跡を日帰りで見に行きました。
カックー遺跡はミャンマー人にも大人気のミャンマー随一の観光スポットです。
数年前まではパオ族のガイドをつけないと外国人は入れませんでしたが、現在はガイドなしで自由に見学できます。
ちなみに僕はそんな情報は知らなかったのでガイド付きで行きましたが(笑)
でもそのおかげでガイドがいないと気がつかないカックー遺跡の隠れた魅了も教えてもらえました。
パオ族のガイド秘伝の見どころは以下の記事に全部書いておいたので遺跡に行く前に読んでおいてください。
カックー遺跡見学の楽しさ倍増間違いなしです。
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