ビッグイシュー362号の特集は「民主主義を見捨てない」
でも相変わらず僕は特集よりもその他のちょっとしたコラム記事みたいなものに興味が行ってしまう。
今回も特集はすっ飛ばして、僕が個人的にすごい気になった記事をご紹介。
とある人物の思いつきが世界の貧困問題に一筋の光を与えたお話です。(記事にはそんなことは書いてないけど僕はそのくらい大きな発明だと思っています)
目次
メキシコで世界初の海藻レンガが開発された
高いお金を払ってせっかくリゾート地に行ったのに、大量の海藻が押し寄せてきて海に入れない!しかも強烈に臭い!!
当然、観光客は離れていき経済は大打撃をくらい、そこに暮らしている地元の人の日常生活はガタガタ。
そんな悪夢が実際に起こる国は実は世界中に何個もあります。
メキシコもそんな国の一つ。
メキシコ有数のリゾート地カンクンが実際にこんな状態になることもあるんですよ(↓)
(余談ですが、僕の同僚は新婚旅行でカンクンに行きました。羨ましい!)
こんな海のお邪魔虫ちゃんですが、今や世界中から引っ張りだこの人気者になったようです。
その原因を作ったおじさんがこの方(↓)
手に持っているのが、彼が発明した「海藻レンガ」です。(上記写真の海藻と同じ色をしていますよね)
どこにでもいそうな普通のおじさんですが、お邪魔虫の海藻をレンガに変えて、住宅を必要とする貧困層の方に寄付してしまったとーっても素晴らしいおじさんなんです。
そんな素晴らしい発明である海藻レンガのメリットは、土から作られる通常のレンガよりも3割ほど安く作ることができること。
そして何よりも、材料がお邪魔虫の海藻ということです。
レンガを作れば作るほどお邪魔虫がいなくなるし、家が欲しい人は安く家を作れるし、誰も困らないですね。
(強いて言えば、普通のレンガを作っている人の仕事がちょっと減るかもしれませんが、そこは目を瞑りましょう笑)
そんな海藻レンガの作り方は実はとっても簡単で、
1、海藻に少量の水を混ぜ合わせる
2、圧縮して整形する
3、天日干しする
このわずか3ステップで完成してしまいます(笑)
どうして今まで誰も思いつかなかったんだろう?
と思っちゃいますが、前例のないところからアイデアを作り出すのって難しいんですよね。
何事も最初にやった人は偉大です!
海藻レンガで作った家ってどんな感じ?
フニャフニャの海藻で作った家の強度は大丈夫なの?
変な匂いはしないの?
建築基準法に引っかからないの?
などなど、いろいろと疑問は出てきますが、そのあたりは全てクリアされているようです。
で、実際に海藻レンガで作られた家はどんな感じなのかというと、、、
想像以上にしっかりしています。
上記写真は海藻レンガの質感と色をあえて残してありますが、味があっていいと思います。
滑らかな質感にしたければこの上からセメントなどを塗ってしまえばいいでしょう。
通常のレンガなのか海藻レンガなのかもわかりません。
お手軽に通常のレンガ造よりも3割安く家が建てられます。
世界中の海藻被害国からオファーが殺到。新たな雇用も生み出し貧困層を救済?
冒頭で軽く紹介したように、海藻の被害に悩まされている国はメキシコ以外にもたくさんあります。
基本的に海に面している国はどこも海藻被害にさらされるリスクはありますよね。
この藻を使ったら、緑色のレンガができるのかもしれません笑
(藻でも同じように作れるのかはわかりませんが、、、)
実際には、ベリーズ、ジャマイカ、プエルトリコ、ドミニカ、マレーシア、アメリカなどから海藻レンガのオファーが届いているようです。
工場もどんどん作っていて、雇用も拡大中だとか。
土より海藻の方が増えるスピードは早いと思うので環境にも優しいのではないでしょうか。
天日干しするだけの海藻レンガなら、通常のレンガを作る際にどうしても発生してしまう二酸化炭素も出ません。
なんて素晴らしい発明なんだ!!!
近々、日本でも海藻レンガを使った家を作る人が現れるのでは?
完成したら見学させてもらおうかなあ。
もう完成しているよって情報があればぜひ教えてください!
ビッグイシューを売っている場所やその他の詳しい情報は公式ホームページから確認できます。また、ビッグイシュー基金を通して寄付を行うことも可能です。興味のある方は以下の公式サイトを確認してみください。
ではまた。
周登
初めまして。村上万龍と申します。
現在カリブ海にある小さな国、セントルシアで青年海外協力隊として活動しています。
セントルシアにも同様の海藻問題があり、解決に向けて海藻レンガを作ろうと取り組んでいます。
そこで、もしも何かしら海藻レンガに関わる情報が寄せられていましたら、大変厚かましいお願いではありますが、共有していただくことはできないでしょうか。よろしくお願いいたします。
村上様
私のブログ記事を読んでいただきありがとうございます。
ぜひともご協力させていただきたいところですが、申し訳ございません。
私の手元にブログに書いた以上の情報がありません。
ブログの内容は、ビッグイシュー362号の「世界短信」というコラム記事と記事内に載せた写真の引用元サイトの情報を合わせたものです。
ビッグイシュー362号の紙面に海藻レンガ記事を書いた(または編集した)方の名前が載っていました。
「高松彩子」さんという方のようです。(名前の読み方はわかりません)
ビッグイシュー編集部に連絡をとっていただくと海藻レンガに関する情報を得られるかもしれません。
あまりお力になれず申し訳ございません。
セントルシアの海藻問題が解決に近づくことを祈っております。
私も日本から離れた地で暮らしておりましたので、日々のご苦労お察しいたします。
お体に気をつけてお過ごしくださいませ。
shuto様
すぐにお返事頂いていたのにも関わらず、大変長い間気が付かず、申し訳ありませんでした。
丁寧に教えて頂きありがとうございました。
そうだったのですね。頂いた情報を元に調べてみようと思います。
この度はどうもありがとうございました。
村上