今回紹介したい記事は、ビッグイシュー384号の冒頭にある万城目学さんのインタビュー記事です。
最近はあまり話題になっていない気がしますが、デビュー作の鴨川ホルモーでいきなり映画化までしてしまったベストセラー作家ですね。
発売当時の2006年、僕は高校生でした。
なんとなく手にとって読んでみたら設定がかなり特殊で面白く、10年以上たった今でも鮮明に覚えています。
こんな面白い小説書ける人はすごいなあ、才能あるなあと思っていたんですが、実はそんなことなかったようです。(努力の人でした)
インタビュー記事が印象的だったので紹介しますね。
目次
鴨川ホルモーの著者「万城目学」さんの経歴を簡単に紹介
万城目学さんの経歴を簡単にまとめるとこんな感じです(↓)
- 京都大学卒業後に化学繊維会社へ就職
- 経理職員として働きながら小説を書いていたが26歳で退職
- 寮生活をしながら貯めた200万円を手に上京
- その後3年以上無職生活を続けながら小説を執筆し新人賞などに応募、落選を繰り返す
- 小説を諦めかけ簿記の専門学校に通い始めた頃、最後の一作として書いた作品「鴨川ホルモー」で第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞、同作品でデビュー、その後代表作をいくつも生み出す
デビュー作の鴨川ホルモー以外の代表作は「鹿男あをによし」や「プリンセス・トヨトミ」などがありますね。
でも3年間無職のまま小説を書き続けたという部分がぶっ飛んでいて、他の経歴が目に入ってきません笑
京都大学卒業ってすごいですよね。
鴨川ホルモーの舞台が京都なのは京都大学に通っていたからなんでしょうか。
200万円を使い切るまで3年間も無職のままひたすら小説を書き続けるほど小説が好き
鴨川ホルモーは間違いなく名作です。
もしまだ読んでない人がいたらぜひ読んでください。
- 軽い恋愛小説
- 妖怪もの
- 戦略バトル
こういった話が好きな人はどハマりすると思います。
読んでから10年以上経っているのに内容を詳細に覚えている小説はありますか?
鴨川ホルモーはその一冊になる可能性を秘めていますよ。
どうやったらこんなに面白い設定や人物を描けるんだろう、著者はきっと才能がある人なんだろうなあと思っていたものです。
というか、今日、本人のインタビュー記事を読むまでそう思っていました(笑)
でも実際のところは、鴨川ホルモーを生み出すまでに何年も失敗作を作り続けて落選しまくっていたようです。
一番驚いたことは、働いて貯金した200万円を片手に上京し無職のまま3年間も引きこもって小説を書き続けたという点です。
職を捨て、小説家として生活できるようになるまで書き続ける 一体どれほど小説が好きならこんなことができるようになるんでしょうか?
僕にも好きなことはありますが、それに人生を捧げられるかと聞かれれば答えば「絶対に無理」です泣
でも万城目さんは小説に人生を捧げちゃった
ここが作家として大成した一番の理由なのかもしれません。
【量質転化の法則】本気で没頭すれば何事も上達していくもの
万城目さんが3年間小説を書き続けたように、とにかく何かに没頭し続けると徐々に上達していくことをまとめた言葉があります。
それが「量質転化の法則」です。
ブログで稼げるようになりたいならずべこべ言わずに1000記事書いてみろ!
なんてアドバイスを受けたら、それは量質転化の法則を実践しろってことですね笑
実際には全く計画性の雑な100の作業量は、緻密に計算された1の作業量に及ばないという面もあります。
ただ、何かを続けていけばある程度まで上達していくことは間違いありません。
万城目さんの場合はそれが小説だったということでしょう。
僕の場合は現在取り組んでいるこのブログが該当するのかな。
まだ1年しか続けていないですが、脱完璧主義というポリシーに従って、ゆるくていいからとにかく書き続けるという目標は達成できています。
書き始めた当時に比べれば執筆スピードは上がったし、パソコン操作の知識もついてきました。
この前はエジプトから不正アクセスされてダウンしたこのブログの復旧させました。
このまま更新を続けていけば、他人のブログを作ってあげるなんてこともできるようになるかもしれません。
継続すること、量をこなすことの威力ってすごいですよね。
本気で没頭し何かを作り続ければ、その道で食べていけるようになるかもしれない。でも嫌いなことは続けられないので、好きなことに本気を出して続けてみよう。
万城目さんのインタビュー記事を読んで、そんなことを思った今日この頃です。
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