ミャンマーと聞くと、最近まで軍事独裁政権だったとかアジアの最貧国だとかネガティブなイメージを思い浮かべる人もいると思います。
軍事独裁政権から民主政権に移行しアウンサン・スー・チーさんが国家顧問になってからもロヒンギャ問題など色々と火種はくすぶっています。
でも近年のミャンマーは目まぐるしく成長を続けていることは間違いありません。僕は何度もミャンマーに来ていますが、来るたびに新しいビルや施設が出来上がっています。また、外貨獲得のために外国人観光客を積極的に誘致していて、あとで理由を説明しますが、特に日本人がミャンマーを訪れやすい状況になっています。
タイやベトナムなどの東南アジア諸国を訪れたことのある友人知人は探せばすぐに見つかります。でもミャンマーに行ったことがある人はなかなか見つからないと思います。
この記事でミャンマー観光をおすすめする理由について書いていきますので、この機会にぜひミャンマーを訪れてみてください。友達にちょっと自慢できるかもしれませんよ(笑)
目次
オススメの観光時期(シーズン)
具体的な観光スポットなどの紹介に入る前に、まずはミャンマーの観光シーズンについて書いておきます。
これをしっかり押さえておかないと、せっかく旅行に来たのに毎日雨ばかり、、、なんてことになるので気をつけて下さい!
乾季(10月下旬〜2月上旬)
雨はほとんど降りません。朝晩は冷えるので薄手の上着があると便利です。日中はカラッとしていて過ごしやすい時期で、ミャンマー観光のベストシーズンはこの乾季の時期です。バガンの気球もこの時期しか運航していません。
暑季(2月下旬〜5月上旬)
とにかく暑い。連日35度を超え、40度近くになります。なので、この時期にミャンマーを観光するのはオススメしません。
ただし、ミャンマーで最も大きなお祭り「ティンジャン(水かけ祭り)」に参加したい場合は別です。水かけ祭りはミャンマーの元日(4月17日)の前の毎年4月13日~16日ごろに開催されます。タイの水かけ祭りよりも盛り上がるといわれる超目玉イベントです。
雨季(5月下旬〜10月上旬)
文字通り、雨の季節です。連日連夜とは言いませんが、かなりの確率で雨が降ります。川幅も水量も大幅に増え、洪水や土砂崩れなどの水害も頻繁に発生します。しかしそんなに雨が降っているのに平均気温は30度。高温多湿で過ごしづらい期間です。
iphoneによると、連日の雷雨予想、、、
ミャンマーで人気の観光スポット
観光シーズンを押さえた上で、次に観光スポットを紹介します。
ミャンマーには数々の観光スポットがありますが、今回は僕が実際に訪れた街の中で特にお勧めできる場所を3つ厳選して紹介します。
Eバイクでバガンの遺跡エリアを疾走しよう
カンボジア:アンコールワット
インドネシア:ボロブドゥール
ミャンマー:バガン
バガンの仏教遺跡は世界三大仏教遺跡の一つに数えられていますが、近年までバガンだけ世界遺産になっていませんでした。その理由は、遺跡の修復方法や土地の利用方法などがユネスコの基準に合致していないからと言われています。
しかし、2019年。ついにバガンも世界遺産に登録されました!世界で最も新しい世界遺産の一つなので、今最も注目の観光地かもしれません。
Eバイクに乗ってバガン中に点在する遺跡巡りするのは本当に楽しいのでとってもオススメです。
日本語を話せる面白いマネージャー(自称:バガンの藤井フミヤ)がいるピンサルパゲストハウスに泊まると、バガン観光に必要なものは何でも揃います。僕も泊まってみましたが、ものすごい親切なおじさんです。バガン観光を検討中の人にお勧めの宿です。
また、バガンには空港もあるので飛行機を使えばヤンゴンから片道1時間ほどで行くことができるのも魅力的です。ただし100ドル超かかります。
一方で、ヤンゴンからの夜行バスを使うと10時間以上かかりますが、20ドルほどに抑えられます。
お金を節約したい人はバス、時間を節約したい人は飛行機ですね。
バガンに着いたら、ぜひ気球に乗ってみてください。お値段はそれなりにかかりますが、壮大な仏教遺跡を空から見渡すことができます。英語が話せない人でも簡単に予約・申込できるように気球ツアーについて詳細に解説しました。
少数民族の日常を垣間見られるシャン州インレー湖
シャン州にあるインレー湖もミャンマー随一の観光スポットです。こちらもヤンゴンから飛行機で行くことができます。
ヤンゴン周辺にはビルマ族がたくさん住んでいますが、インレー湖のあるシャン州まで行くと少数民族が目立ちます。
上の写真は、インレー湖に住むインダー族が伝統の片足漁法をしている様子です。インレー湖クルーズに参加すると間近で見学することができます。
また、インレー湖観光の拠点の町ニャウンシュエから日帰りで行けるカックー遺跡はミャンマーの少数民族、シャン族とパオ族の遺跡です。近年、外国人観光客だけでなく、ミャンマー人にも大人気の観光名所です。
行き方や見どころについては以下の記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
謎に包まれたミャンマーの新首都ネピドーにはおもしろ観光スポットが目白押し
ミャンマーの首都は2006年にヤンゴンからネピドーに移されました。
ネピドーはミャンマーの国土の中央に位置する田舎町で、首都になるまではほとんど人も住んでいない小さな田舎町でした。しかし、当時のミャンマー軍事政権は国民にも知らせずに秘密裏に建設を進め2006年に急に遷都しました。そして2012年からやっと外国人観光客に開放されるようになった謎の街です。
計画的に作られた首都で省庁の建物ばかりあるので、観光してもおもしろくないと思われていますが、実はたくさんのおもしろ観光スポットがあります。
例えば、
おそらく世界で一番無駄に広い軍事博物館
ミャンマー全土を1時間で擬似的に旅行できるナショナルランドマークガーデン
内部に入れるウッパタサンティ・パヤー(シュエダゴン・パヤーの実物大レプリカ)
ネピドーには他にもいろいろと笑える観光地の目白押しです。個人的にはミャンマーで一番面白いかもと思っています。ぜひミャンマー観光の際の選択肢に入れてください。
番外編:ミャンマー最大のお祭り「ティンジャン(ダジャン)」
2月下旬から5月上旬の暑季の頃は、毎日40度近くまで気温が上がるため観光シーズンではないですが、1週間だけ例外があります。
それは、4月中旬の1週間、水かけ祭り「ティンジャン」の時期です。
水かけ祭りというと、タイのソンクランが有名ですが、実はミャンマーにも水かけ祭りがあります。それもタイに負けず劣らず、かなり激しいです(笑)
ミャンマー国内最大のお祭りで1年間で最も盛り上がる時期なので、ぜひこのティンジャンに合わせてミャンマーを訪れるのはオススメです!僕も参加しましたが、めっちゃ楽しいです(笑)
これ以外にもたくさんの魅力が詰まったミャンマーですが、僕がミャンマーをオススメする理由は観光名所がたくさんあるからだけではありません。日本人にとって観光しやすい理由がいくつもあるんです。
ミャンマー観光をお勧めする理由
物価が安い
ミャンマーの通貨であるミャンマーチャットのレートは、1円=約13チャットです。ということであらゆるものが日本の数分の1ほどで買えてしまいます。
観光客向けのレストランに行くと一食1000円ほどかかりますが、ローカルのお店に行くと300円ほどでおなかいっぱい食べられます。ビール瓶も一本200円ほどで買えてしまうので、飲んでも飲んでも会計は安いです(笑)
ミャンマー定番の朝ごはん「ノゼインカオソエ」
ココナッツミルク仕立ての甘いヌードルです。たった500チャットなので約40円です!
(1円=13チャットで計算しています。)
ミャンマーの大衆食堂で食べられる食べ放題スタイルの昼ごはん
豊富なおかずとご飯を好きなだけおかわりできて、たった3000チャット(約230円)です。
ミャンマーの物価はこのようにとても安いので、あまり両替しすぎると使い切れないなんてことにもなりかねないので、少なめに両替して足りなければ追加で両替するのが安全です。ミャンマーチャットはミャンマー国内でのみ取り扱っているので、日本に持って帰ってもどうしようもありません(泣)
ただし、両替に関していくつか絶対に押さえておいてほしいポイントがあるので、以下の記事で確認してください。
観光ビザが免除されている
ミャンマー政府は2018年10月から2019年9月までの1年間だけ限定的に日本人に対して観光ビザを免除していましたが、この措置が2019年10月から2020年9月まで1年間延長されました。
ただし、2020年10月以降も延長されるかはまだ分かりません。免除されているうちに観光しておくのがベストです。
ちなみに、ミャンマービザ用の証明写真は背景が白でないといけないんですが、僕は地元に背景色が白になる機械がなくて結構苦労しました(泣)
ミャンマーの観光ビザを取得する手続きは結構面倒だったので、この決定は本当に嬉しいニュースです。ミャンマーに行きたい人は、ぜひビザ免除期間内に行ってみてください。
外国人にとても優しい、敬虔な仏教徒
ミャンマー人は大半が敬虔な仏教徒です。
ただし日本で主流の大乗仏教とは異なり、ミャンマーでは上座部仏教が主流です。
二つの違いについては詳しくは書きませんが、簡単に言うと、上座部仏教は周囲の人に対してめちゃくちゃ親切です。
そしてそれは外国人観光客に対しても発揮されます。
外国人が集まりやすい観光スポットにはわざわざ外国人に優しくしましょうという看板が取り付けられているし、実際ミャンマー人は外国人が困っているとすぐに声をかけて助けてくれます。お互いに英語が話せない状況でも身振り手振りでなんとかしようとしてくれます。
また、ミャンマー人は外国人からぼったくろうとしません。さすがに現地のミャンマー人と全く同じ価格ではないですが、5倍も10倍もふっかけてくることはありません。
ちなみに僕はインドで数万円ぼったくられたことがあるので、それに比べるとミャンマー人は本当に本当に優しいです。
ということで、ミャンマーは海外初心者の人にもミャンマーはオススメ。
そして乾季が始まり、観光ビザも免除されるこれからの時期が日本人にとってベストな観光シーズンです。海外旅行を考えている方はぜひ、ミャンマーに行ってみてください!
ちなみにミャンマー観光中はSIMフリー携帯があると便利です。
ミャンマーではホテルのWi-Fiが遅すぎて使えなかったり、街中でWi-Fiを見つけられなかったりと無料で使える電波状況は良くないです。なので自分でSIMカードを買ったほうが圧倒的に観光しやすいですね。
ミャンマーの玄関口ヤンゴン空港でたった数百円で買えるので、着いたら買ってください。空港で買えるSIMカード情報は以下の記事で詳しく紹介してます。
英語が話せなくて不安という方は、以下の記事で紹介している翻訳アプリをダウンロードしておくと便利ですよ。SIMフリー携帯と上記の関連記事で紹介しているSIMカードを準備すればミャンマー観光中はどこでも翻訳アプリを起動可能です。
備えあれば患いなし。
この記事で情報収集してぜひミャンマー旅行を楽しんでください。
ではまた
周登
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